新着記事

ならだより

2025.5.5 私はまだ じゅうぶんに死んでいないから ―いかるが銀輪逍遥―(アップロード途中)

Ⓒ前園実知雄『斑鳩に眠る二人の貴公子・藤ノ木古墳』高畠華宵『奈良朝風俗絵巻一』Ⓒ高畠華宵大正ロマン館旅にて(4)私はまだ じゅうぶんに死んでいないから月光に誘(いざな)われて 土盛(ども)りの外へ出てくる死者どうしの媾合(まぐわい)で生まれ...
かたたがえ

2025.5.4 あふぐ心にわたくしはなし ―北畠神社 北畠氏館跡庭園―(アップロード途中)

かたたがえ

2025.5.3 あるがままで結構なのだ。敬意さえ通じ合えば。 ―阿部野神社―(アップロード途中)

言葉を禁じても、差別など無くならん。そもそも生物には差も別もあるのだから。あるがままで結構なのだ。敬意さえ通じ合えば。北畠顕家 松井優征『逃げ上手の若君』 強いわけだぜ、北畠顕家。根津弧次郎 松井優征『逃げ上手の若君』
ephemera

肉体も草花もあたしには同じだわ

アン・ヴァロニカ男と一緒に――その男は生物学の教授――アルプスへかけおちする前の一週、女は故郷の家にひそかな離別の気持を味うので来ていた。昔の通りの庭でその気持をかくして恋心に唇をとがらしていた。鬼百合の花をしゃぶってみた。「壁のところで子...