ephemera ephemera エフェメラとは昆虫の蜉蝣を指し、その日限りの一時的な存在であることから、紙物のフライヤーやパンフレットなども意味する。ここではひとりごと、もしくは日記として括られる。
ephemera 一虚一盈 あるいはむなしくあるいはみちる 鹿下絵和歌巻断簡 本阿弥光悦筆 伝俵屋宗達下絵ⒸMoA美術館消えたり、現れたり、常に変化して予測がつかない。さあ、私の真意はどこにあるのか、どこにもないのか。 2025.08.23 ephemera
ephemera 引き潮 ⒸUnsplash TimoWielink引き潮にうずくまるモンサンミッシェルに行きたい。もしくは、どこから行っても遠い町、真鶴へ。礼は、引き潮のようだった。 踏みしめていても、からだをもっていかれる。川上弘美『真鶴』 2025.06.12 ephemera
ephemera 肉体も草花もあたしには同じだわ 男と一緒に――その男は生物学の教授――アルプスへかけおちする前の一週、女は故郷の家にひそかな離別の気持を味うので来ていた。昔の通りの庭でその気持をかくして恋心に唇をとがらしていた。鬼百合の花をしゃぶってみた。「壁のところで子供の時神地蜂おや... 2025.05.01 ephemera
ephemera 散る花よ散る花よ皆面を上げ 生きていて良かったと思えるのは、これが今生の別れなのかもしれないと胸を裂かれる思いで離れた大切な人と、また再会が叶ったとき。この美しいピンクシルバー製の桜のネックレスは、10年以上前からお付き合いのある作家atmospherepeaceさん... 2025.04.04 ephemera
ephemera 春来る鬼 ⒸO-DANすみれの花の砂糖づけをたべると私はたちまち少女にもどるだれのものでもなかったあたし江國香織詩集『すみれの花の砂糖づけ』私の大切なひとの何人かは、50年も満たず、もしくは50代の渦中で、永遠の旅に立ち、私自身、彼らごと死を想って生... 2025.03.13 ephemera
ephemera 水に去った砂 手に残った金 ⒸO-DAN昨日とうとう、封鎖したブログの記事を移行し終え、そのアカウントを完全に削除したとき、肩の荷がひとつ降りたと、深呼吸しました。2017年12月から2023年5月までの300を優に超える膨大な記事の精査と移行、それを一年間でやり遂げ... 2025.01.14 ephemera
ephemera 2024.11.23 星のお茶会 古代びとからの贈り物 2024年11月23日、今年の勤労感謝の日のねぎらいは、星のお茶会。あこがれの和菓子司「御菓子丸」さんの、鉱物の実。このしつらえ、このおもむき、なんという美しさ。薄紙を破るのももったいない。黒文字を枝とした白い鉱物の実、素材は甜菜糖と寒天と... 2024.11.23 ephemeramy favorite
ephemera 優しき人は今いずこ 教えておくれ これは息子の5歳のお祝いに作ったオリジナルのオルゴール。たくさんの曲目から息子が選んだのは、セルゲイ・ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番第1楽章。その5歳のチョイスに、私びっくり。「『アルハンブラの想い出』とか明るくていいよ」と私が勧めても、... 2024.10.29 ephemera
ephemera うちの人の好くのはここ(顔)じゃない。ここ(心)でござんす。 “Marquise de Pompadour” François BoucherⒸGoogleアメーバブログのブロガーさんで私が拝読している方はふたり、ジゼルさんと、今日ご紹介のポンパドールピンクさんです。ポンパドールピンクさんは和のカルト... 2024.10.04 ephemera