ならだより

生まれも育ちも住まいも奈良県の私、光り輝かない地元目線で申し訳のない身近さと、歴史・文化・芸術・古典・民俗学・考古学をからめた俯瞰的な間遠さで、「まほろば」を立体的に語ります。

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2025.10.30 もう死んでもいいくらい綺麗 ―第77回正倉院展― (アップロード途中)

©毎日新聞
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2025.10.11~12 神代まで身も心も揺れ戻して流れるせせらぎ

2025年10月11日、大和長谷寺へ。こもりく初瀬の霊地旧跡を辿る旅。 「ハツセ」という言葉は、「初瀬」とも「泊瀬」とも表記されますが、これは水の流れに強い関心を持った古代人の霊魂観に由来します。我々の祖先は、水の流れが泊まっては流れ初める...
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2025.9.25 ならまちでたしなむ草木染 ―天女の羽衣― 

2025年9月25日、ならまちの鹿の舟にて宇都宮弘子先生の草木染レッスン、今回で3回目。念願の二藍(ふたあい)、藍の生葉と紅花の二色の変化を味わう、初歩から一歩進んだ紫色の重ね染めに挑戦。私は前もって先生の作品を確かめていたので、藍の生葉の...
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2025.9.21 いそのかみ 秋への扉

2025年9月21日、今日は恒例の息子の誕生日ランチのため、天理市へ。先ずは布留の神、石上神宮へお参り。本殿の授与所の前に、こんな出店、洒脱な団扇や五色のガラスの風鈴などがお下がりとして提供されていました。しかし、団扇も風鈴も今日は要らない...
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2025.8.16 Historiaの偶像

2026年8月16日、大和一之宮大神神社へ。終戦記念日の前後は毎年なんとなく、大神神社へお参りしているのです。それにしても、参道の樹々が鳥居の注連縄にまつわりついているようで、まるで緑の蛇のよう。笹百合のクリアファイルと、団扇と、ガイドブッ...
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2025.7.26 夢の中 夢の中 しばし漂わせておくんなさい

2025年7月26日、東大寺の最寄り、奈良公園バスターミナルのレクチャーホールまで、「奈良×ウズベキスタン・サマルカンド友好交流フェスタ2025」を観覧しました。演者は、ウズベキスタン伝統楽器ドゥタール奏者の野﨑万集さん、中央アジア・シルク...
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2025.7.19 風鈴の鳴る日鳴らぬ日生きぬきて

2025年7月19日、明日香村に程近い橿原市、おふさ観音の風鈴まつりへ。中学3年生の息子、この夏は受験勉強の天王山、夏期講習の合間に懇ろのお寺へお参りするのが息抜き。からっと晴れて、気持ちいい。穏やかな日常の延長としての、ささやかな、おまつ...
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2025.6.7 キーワードを探してください

2025年6月7日、大和は吉野、丹生川上の地に坐す、治水と祈雨止雨の神籬、丹生川上神社三社めぐりを完遂することに。2022年5月4日に東吉野村の丹生川上神社中社にて、三社めぐりの吉野手漉き和紙の御朱印をいただいたまま、残り二社の御朱印をいた...
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2025.5.23 旅にはたったひとつしかない。自分自身のなかへ行くこと。 ―国宝を巡って in 奈良―

Ⓒ奈良国立博物館2025年5月23日、金曜日ですが有給を取って、奈良大学の学友のSさんと近鉄奈良駅の行基さんの前で待ち合わせ。目的は無論、奈良国立博物館開館130周年記念特別展「超 国宝 ―祈りのかがやき―」観覧。空前絶後の仏教および神道の...
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2025.5.5 私はまだ じゅうぶんに死んでいないから

2025年5月5日、息子のたっての希望で斑鳩の古刹を自転車で巡ることに。昔からあるJR法隆寺駅前のレンタサイクルを利用させていただきました。自転車自体は古いものですが、メンテナンスはばっちりなので文句なし。何より、日中Freeで借りても60...
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2025.4.19 龍女は仏になりにけり ―仏隆寺の千年桜と龍鎮神社―

2025年4月19日、名残の桜を追って、奈良県北東部の高原地域の雄、室生寺の四方を門として固める寺のひとつ、「南の大門」仏隆寺へ。ここは、高台の本堂へ至るまでの石段のふもとに咲く千年桜が知る人ぞ知るだったのですが、最近はすっかり人口に膾炙し...
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2025.4.5 はなのもとにてはるしなむ ―弘川寺から賀名生皇居跡へ―

2025年4月5日、今年の花見は、大阪は南河内の河南町、弘川寺。歌聖、西行の終焉の地です。寺号 弘川寺(ひろかわでら)山号 龍池山(りゅうちざん)本尊 薬師如来創建 天智天皇代開基 役行者宗派 真言宗醍醐派弘川寺は、天智天皇代、役行者によっ...