mahorobashinroku

ephemera

引き潮

ⒸUnsplash TimoWielink引き潮にうずくまるモンサンミッシェルに行きたい。もしくは、どこから行っても遠い町、真鶴へ。礼は、引き潮のようだった。 踏みしめていても、からだをもっていかれる。川上弘美『真鶴』
ならだより

2025.6.7 キーワードを探してください

2025年6月7日、大和は吉野、丹生川上の地に坐す、治水と祈雨止雨の神籬、丹生川上神社三社めぐりを完遂することに。2022年5月4日に東吉野村の丹生川上神社中社にて、三社めぐりの吉野手漉き和紙の御朱印をいただいたまま、残り二社の御朱印をいた...
書架

存在の 哀れ 一瞬に薫り たちまちに消え

宮﨑優『櫛にながるる黒髪』Ⓒアダチ版画研究所男には 男の女には 女の存在の 哀れ一瞬に薫り たちまちに消え好きではなかったひとのかずかずの無礼をゆるし不意に受け入れてしまったりするのもそんなときそんなときは限りなくあったのにそれが何であった...
my favorite

2025.5.24 あなたを見た瞬間、冒険が始まると思った。 ―国宝を巡って in 京都―

2025年5月24日、京都へ。昨日と同じく、Sさんとご一緒です。土曜日でも通勤通学時間の電車は混んでいるので、待ち合わせ場所の大和西大寺駅から京都駅まで特急に乗ったので、これまた旅気分。いや、東京から来寧されたSさんは正真正銘、旅のただなか...
my favorite

2025.5.23 旅にはたったひとつしかない。自分自身のなかへ行くこと。 ―国宝を巡って in 奈良―

Ⓒ奈良国立博物館2025年5月23日、金曜日ですが有給を取って、奈良大学の学友のSさんと近鉄奈良駅の行基さんの前で待ち合わせ。目的は無論、奈良国立博物館開館130周年記念特別展「超 国宝 ―祈りのかがやき―」観覧。空前絶後の仏教および神道の...
ならだより

2025.5.5 私はまだ じゅうぶんに死んでいないから

2025年5月5日、息子のたっての希望で斑鳩の古刹を自転車で巡ることに。昔からあるJR法隆寺駅前のレンタサイクルを利用させていただきました。自転車自体は古いものですが、メンテナンスはばっちりなので文句なし。何より、日中Freeで借りても60...
かたたがえ

2025.5.4 私ひとり生き残ってしまった

2025年5月4日、三重県津市美杉町へ。伊勢国司北畠氏の館跡、北畠氏を祭神とする北畠神社へ。奈良県の東北部の高原地帯に隣接した、美しい山間の細長い盆地に、北畠神社は鎮座ましまして。鳥居をくぐり、左手は北畠氏の山城、霧山城跡へ向かう道。かなり...
かたたがえ

2025.5.3 人生の厚みや深みは、長さとは比例しない。

2025年5月3日、北畠顕家の跡を偲んで、その地名も顕彰そのものの大阪市阿倍野区北畠、阿部野神社へ。北畠の隣は帝塚山、大阪市内きっての高級住宅街です。阿部野神社は、ここから10㎞ほど離れた大阪湾岸の堺市の石津で戦死した北畠顕家と、その父の北...
ephemera

肉体も草花もあたしには同じだわ

アン・ヴァロニカ男と一緒に――その男は生物学の教授――アルプスへかけおちする前の一週、女は故郷の家にひそかな離別の気持を味うので来ていた。昔の通りの庭でその気持をかくして恋心に唇をとがらしていた。鬼百合の花をしゃぶってみた。「壁のところで子...
ephemera

2025.4.28 手術

Ⓒistock