nara university

笛でも吹きたい気分

©O-DAN あれほど夜空を軽快に走ったことはない 笛でも吹きたいくらいだった 山岸凉子『日出処の天子』 奈良大学通信教育部、卒業論文の草稿を提出し終えた瞬間、まさに解放区に移った心地。我が意のおもむくまま上弦の月夜を駆けぬけた厩戸王子さな...
書架

洪水神話 Mein Trauma

©Freepik 小松左京氏の小説『日本沈没』、これは、『漂流教室』『14歳』など楳図かずお先生の傑作群と比肩する、私のトラウマの原点。 Mein Kampf 我が闘争ならぬ、Mein Trauma 我が心的外傷。私は物心ついたころには既に...
ephemera

不在の方舟

©Freepik 提出期限前日の4月16日に、奈良大学まで卒業論文の草稿を持参して提出。後は野となれ山となれ。 さて、昨年から災害対策として、部屋のひとつを窓付きの納戸として家具部屋にしました。目線より高い家具はキッチンに冷蔵庫と食器棚を残...
書架

真理は子どもの口から出る

©Amazon 「前向きな方法を考える人って、賢いと思う」「へー。その論拠は?」「ママいつも言うやん、『愚痴言う暇あるなら動け』って」 息子、母の思いが届いてたんかい。ちょっと感動。 ペリクレス「私が今の君の年のころには、アルキビアデス、ち...
幻燈

君は自由の身だ。泣いている場合ではない。 ―映画『スパルタカス』―

Spartacus ©Stanley Kubrick ハリウッド黄金期の映画『スパルタカス』をときどき再見したくなるのは、「I'm Spartacus!」 の感動シーンより、奴隷商人バタイアタスと民主派の元老院議員グラッカス、この二人のふと...
幻燈

あなたは単なる将軍、私は国王になる身だ。 ―映画『アラビアのロレンス』―

Lawrence ofArabia ©David Lean 好きな映画監督もうひとり、私の精神の父となったデヴィッド・リーン。『逢びき』『旅情』『戦場にかける橋』『アラビアのロレンス』『ドクトル・ジバゴ』『ライアンの娘』、はずれなし。 とく...
幻燈

天国も地獄も忘れよう! ―映画『夏の嵐』―

Senso ©Luchino Visconti 好きな映画監督はふたり。ひとりは、私の精神の母となったルキノ・ヴィスコンティ。死ぬときは映画『夏の嵐』を観ながら、そう勝手に決めています。19世紀ヴェネツィアはフェニーチェ劇場に降りしきる、イ...
幻燈

人生には、全てをなくしても、 それに値するような何かがあるんじゃないだろうか。 ―映画『風とライオン』―

息子はいつも懇談で担任の先生から「誰とでも大丈夫、誰とでも分け隔てなく接する、Rくんの素晴らしいところです」とお褒めいただいていて、ああもう保育園からずっと同じこと言われてきたな、と既視感に浸り続ける春の常。 人間を含む生きとし生けるものは...
ならだより

2023.2.18 あこがれ Monochrome Venus ―花のアトリエ SugarBaby―

2023年2月18日、お花のお稽古へ。 真ん中の大きな籠が私の作品。周りは田中雅美先生のシックな作品群。この空気感、すごく素敵。 少女のころの私のあこがれの人は、歌手で女優の小林麻美さんでした。同じ事務所の後輩の池田聡さん歌うMonochr...
ならだより

2022.12.27 前後際断 ―花のアトリエ SugarBaby―

2022年12月27日、今年最後のお花のお稽古です。息子の今年の大取、レモングラスの注連縄風スワッグ。 花束ってアレンジより難しいのです。息子も大苦戦で仕上げました。「スワッグはRくんみたいに時間がかかるほうが普通やで」と田中雅美先生。 「...