ならだより

2022.12.27 前後際断 ―花のアトリエ SugarBaby―

2022年12月27日、今年最後のお花のお稽古です。
息子の今年の大取、レモングラスの注連縄風スワッグ。

花束ってアレンジより難しいのです。息子も大苦戦で仕上げました。
「スワッグはRくんみたいに時間がかかるほうが普通やで」と田中雅美先生。

「なんとかカッコ良くできた」
息子、安堵のため息。
レモングラスがとてもいい香り。水引を外せば年中飾れます。
素敵な注連縄、年始にもってこい。

私は先生のお手本通り、白い花と赤い実のハーフリース。
大成功!

来年の干支、兎の耳を意識して作りました。
赤い実は、兎の眼です。
「瓊花さん、可愛くできたね!置いていってほしいわ」と先生。
「先生の花材の組み合わせがバッチリなんです」と私。

「ママ、これ玄関のドアに飾ったらアカンで、盗られるから」と息子。
こんな可愛い兎ちゃん、外に出しません。

先生の作品群。
梯子に飾ったシックなシリーズ、めちゃくちゃ素敵!
先生は日進月歩、努力の方で、趨勢をデザイン化されます。いつも勉強されているのです。

今年最後のミラーチェック。
とっくにアラフィフ、こんなもんでしょう。

先生のお稽古、私たちが年末最後でした。
また来年もよろしくお願いします。
楽しい憩いの時間なのです。

12月29日、地元の氏神様へ。
お神札と神宮大麻をお返しして、新しいものをいただくのです。
葛木御歳神社様からは12月中旬に新しいお神札を送っていただいていました。

年内に新しいお神札をお供えする。
今年の始末を今年でつけるようで、気持ちが良い。

一切引きずらないように、立ち止まることなく振り向くことなく、新年を迎えます。

前後際断と申す事の候。前の心をすてず、又今の心を跡へ残すが悪敷候也。前と今との間をばきってのけよと云ふ心なり。是前後の際を切って放せと云ふ義なり。心をとどめぬ義なり。

前後際断と云う教えがある。前の心を捨てず又新しい今の心をも後へ残すのも能くない。前と今との間を切ってしまえと云うのだ。是は前後の際を切り放ってしまえと云うことである。心を止めない心がけを云うのである。

沢庵禅師『不動智神妙録』