ならだより

2021.8.21 天神社 It’s my origin ―花のアトリエ SugarBaby―

2021年8月21日、フラワーアレンジメントのレッスン。
お稽古開始まで時間があったので、JR高田駅の目の前、天神社へ。

境内に入ったのは初めて。こんなに広いお宮さんとは!
調べましたら、なんと2,000坪!
大和高田市の中央部の市街地に、こんな緑豊かな鎮守の杜が坐すとは。

左手に迫るマンション。
鳥居の向こう、意外や全長130mもある境内。

元帥海軍大将東郷平八郎提督揮毫。
もんげー。びっくり。

「海の東郷」「東洋のネルソン」と内外から謳われた提督は名言が多く、質実剛健、実直さが伝わります。

釣りを嗜まれる方にはわかるかと、名言にも「あたり」の有無が備わり、東郷提督の言葉は、水面、針、糸、竿、私の指から魂まで琴線に触れるのです。

神明は、ただ平素の鍛錬に力め、戦わずして既に勝てる者に勝利の栄冠を授くると同時に、一勝に満足して治平に安ずる者より直ぐに之を奪う。古人曰く、勝て兜の緒を締めよ、と。

わしは、天祐や神助が、必ずあるものと、信じている。ただ、それは、正義あっての天祐、至誠あっての神助だ。

遇直と笑わるるとも、終局の勝利は必ず誠実な者に帰すべし。

不敬かもしれませんが、東郷提督は、ジュリー、沢田研二さんに似ています。

天神社の由緒書。
高皇産霊神(たかみむすびのかみ)・神皇産霊神(かみむすびのかみ)・津速産霊神(つはやむすびのかみ)の三柱の兄弟神がご祭神。
本来、天神宮だったのが、天神社と呼び名を改められたと。

ここは、高田城主当麻氏が貞応元年(1222年)より造営を普請した、当麻氏に縁深い神社です。
大和高田市の地名の語源でもあり。

産す日(むすび)の神を坐したというのが、なんともはや感慨深い。
造化三神とは、独神(ひとりがみ)、たったひとりで現れたからたったひとりで身を隠す。

でも、隠れたはずの高皇産霊神は、天若日子を還矢で射殺したり、などなど、けっこう記紀で活躍します。

神が隠れる、そして現れるとは、太陽信仰、テングリ(天空)信仰の顕現でしょうか。

天地創造の神代から、21世紀の現代へ。

鰻の寝床の町屋のように、門戸はささやかな天神社、その奥には深い緑と最高神が坐す。

この神社の向かって右隣、私が生まれた産院があったのですが、数年前に閉院、更地になっていました。

ここは私の起源。
高皇産霊神、天照大神とペアで天若日子を弑した神。
幼少期に記紀を読んだ際、その最高神の実力に魂消た覚えがあります。

そのお膝元で生まれることが許されて、今更ながら不思議です。

産院は消えてしまっても、ここで私が生まれた記憶、失せません。

今回のレッスン、私は半球のフレームアレンジ。
きれいな丸い形に整えるのは、なかなか難しいのです。

息子、ハロウィンリース。
9月発行予定のならリビングで掲載されるキット、一足早く作らせてもらいました。

「Rくん、胡桃とオレンジの配置、動きがあってすごくいいよ!」
「先生、来月もハロウィンしていい?」
息子に次のレッスンの催促をされ、先生はとても嬉しそうでした。

SugarBaby田中雅美先生のキット、即日完売するかもしれません。
もうハロウィン支度の始まり。
夏の終わりです。