mahorobashinroku

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人生は意義ある悲劇だ。それで美しいのだ。生き甲斐がある。 ―軽皇子と衣通姫 大伯皇女と大津皇子―

奈良国立博物館の展示で、愛媛県川之江市(現在の四国中央市)出土の弥生時代の銅鉾を観たとき、ふっと、悲劇の皇子の生涯を刻んだ本を思い出しました。 その本の題は『流刑の皇子』。木梨軽皇子(きなしのかるのみこ)、記紀の悲劇の皇子が主人公です。作者...
nara university

私が考古学という人間の歴史を学ぼうと思うのも、人間に希望を持っているからです。

同じ奈良市内でも、奈良大学ではなく、帝塚山大学の市民大学講座、ケーブルテレビで視聴できるのです。この講座は、帝塚山大学考古学研究所主催の歴史講座がメインで、私もよく視聴しています。 で、2023年2月25日に開催された、深澤芳樹先生のご講演...
幻燈

あ、昔のままだ。 ―『AKAI』―

2023年3月26日、浪速のロッキー赤井英和さんの主演映画『AKAI』を観に、なら100年会館まで出向きました。 ……だいぶ泣いたなあ。 なぜ涙が出たのかわからない。ただ、泣いていたのです。 風雨吹き乱れる春の嵐、ダウンコートを着込んで大正...
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傷ついたのは、生きたから。

タイトルは作家高見順の言葉です。シルクロード学を勉強していて、不意に思いかえした言葉です。みなさまもうとっくにお気づきでしょうが、私はイラン・ペルシア文化が大好きです。大月氏の後継であるクシャーン朝がイラン系遊牧民エフタルに破れ、中央アジア...
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ナニゴトノ不思議ナケレド。

古代ペルシアと聞くと、ギリシア側から見ていた自分がいます。小国のアテネとスパルタが、巨大なオリエントの帝国を破る、どきどきしますね。ですが、奈良にはペルシアの残り香が。紀元前、アケメネス朝ペルシア帝国、セレウコス朝シリア王国、アルサケス朝パ...
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髑髏杯

奈良大学通信教育部の専門科目の各論で、1年生から解放されている唯一の科目がシルクロード学です。それが奈良で歴史を学ぶ、基礎の基礎だから、ではないでしょうか。 シルクロード、西域(私は「さいいき」と読みます)の文明史。匈奴と月氏についてなんて...
ならだより

2023.8.10 聖なる王の切なる想い

2023年8月10日、銀行巡りのついでと言うと観光客の皆さんには申し訳ないのですが、息子とふたり、奈良国立博物館へ。奈良公園、奈良県きっての観光地とはいえども、やっぱりお盆だからか、空いていました。東大寺辺りは混雑しているかも、でも今日はそ...
書架

愛しき太陽(てだ)に死す ―わが青春の宇宙皇子(うつのみこ)―

昭和末期に正真正銘の中学生、まさに中二病だった私。藤川桂介著『宇宙皇子』を片手に、近所の明日香村をふらついていました。正直、小説は概要しか覚えておらず、ひたすら、いのまたむつみさんのカバー絵と挿し絵に魅入られていました。 ©️いのまたむつみ...
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持統天皇 Lady Admiral

松本清張の小説『迷走地図』、内容はさておき、子ども心に「なんてすてきな題名」と感心していました。そんな私が描く地図、迷走ならぬ、『妄想地図』。 King of Kings 妄想のなかの妄想、それは、天智天皇のふたりの妃。ひとりは、古人大兄皇...
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2023.4.3 卒業旅行 in 福井

2023年4月3日、息子の小学校卒業旅行2日目。福井県の嶺北を旅しました。旅の綿密な計画が順調に進むなか、思いがけない僥倖に辿り着けた、まさに奇遇が輝く一日となりました。 宿の部屋から大聖寺川を見降ろして。これは、雪景色が最高でしょうね。 ...