ならだより

2023.8.10 奈良国立博物館特別展「聖地 南山城 ―奈良と京都を結ぶ祈りの至宝―」

2023年8月10日、銀行巡りのついでと言うと観光客の皆さんには申し訳ないのですが、息子とふたり、奈良国立博物館へ。
奈良公園、奈良県きっての観光地とはいえども、やっぱりお盆だからか、空いていました。
東大寺辺りは混雑しているかも、でも今日はそっちには行かないので。

息子を奈良博に連れていくにはエサが必要。東大寺夢風ひろばの「黒川本家」。ここの吉野本葛の料理が息子の大好物。一年ぶりです。
吉野本葛の餡かけ丼セット。
あれ、ちょっとボリュームダウンした?
仕方ないか、昨今の経済事情を鑑みれば。

吉野本葛の餡をたっぷりかけます。味は変わらず美味しかったです。

ランチセットのデザート。これが楽しみ。

吉野本葛の水饅頭にカスタードクリームの餡。絶品なのです。お持ち帰りもできます。

作りたてほやほや、吉野本葛餅。息子の大好物。
以前はランチを注文したら値引きでこれが注文できたのですが、そのシステムがなくなっていました。
うーん、世知辛い。
でも味は変わらず美味しいとのこと。

私の大好物、吉野本葛ブランマンジェ。私のなかでは世界一美味しいブランマンジェ。
ああ言いたくないけれど、ブランマンジェ、以前はこの器に満杯に盛られていました。
味は変わらない、世界一です。それは間違いない。

なんかもう、仕方ない、です。黒川本家さんが悪いのではなく、日本の国力の問題です。

奈良国立博物館へ。空いています。明日からは燈火会が始まるので混むでしょう。今日に奈良博に来ておいて、正解。

すうううばらしい、展覧会でした。白洲正子氏の『十一面観音巡礼』を読んだ十代のころから私は南山城の仏像群には興味津々でしたし、いくつかの寺院には足を運んでいましたが、これだけもの仏像群を一同に納めた展覧会は空前絶後で、本当に幸運だと思いました。

恭仁宮は、薄命の都城。聖武天皇と橘諸兄の、夢の都。

国の威信をかけた仏像群、その精緻さと高邁さ。木津川の水利に水神との本地垂迹を絡め、聖なる都、聖なる国を造ろうと懸命に尽くした王がいた。

たとえその夢が無残に打ち砕かれた幻だとしても、聖なる王の切なる想い、決して、色褪せはしない。