書架

愛しき太陽(てだ)に死す ―わが青春の宇宙皇子(うつのみこ)―

昭和末期に正真正銘の中学生、まさに中二病だった私。藤川桂介著『宇宙皇子』を片手に、近所の明日香村をふらついていました。正直、小説は概要しか覚えておらず、ひたすら、いのまたむつみさんのカバー絵と挿し絵に魅入られていました。 ©️いのまたむつみ...
飛鳥へ

持統天皇 Lady Admiral

松本清張の小説『迷走地図』、内容はさておき、子ども心に「なんてすてきな題名」と感心していました。そんな私が描く地図、迷走ならぬ、『妄想地図』。 King of Kings 妄想のなかの妄想、それは、天智天皇のふたりの妃。ひとりは、古人大兄皇...
かたたがえ

2023.4.3 卒業旅行 in 福井県 ―千古の家 曹洞宗大本山永平寺―

2023年4月3日、息子の小学校卒業旅行2日目。福井県の嶺北を旅しました。旅の綿密な計画が順調に進むなか、思いがけない僥倖に辿り着けた、まさに奇遇が輝く一日となりました。 宿の部屋から大聖寺川を見降ろして。これは、雪景色が最高でしょうね。 ...
かたたがえ

2023.4.2 卒業旅行 in 石川県 ―白山比咩神社 兼六園 ひがし茶屋街 山中温泉―

2023年4月2日から1泊2日で、息子の小学校卒業旅行へ出かけました。 初日は石川県、加賀一の宮白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)参拝と、金沢の兼六園とひがし茶屋街へ。 6年前の保育園卒園旅行でも石川県と福井県を訪れました。そのときのメイ...
ephemera

56億7千万後に兜率天で

三十三間堂 ©Wikipedia JAFの会報誌に、みうらじゅん氏がコラム『三十三年後の約束』を寄稿されていました。みうらじゅん氏といとうせいこう氏が共著の『見仏記』、その1巻の最後でお二人は33年後の3月3日3時33分に三十三間堂で再会を...
波斯へ

ヘレニズム 私の魂に刻まれたもの

私は2023年1月から駐日イラン大使館傘下のイラン文化センターで、ペルシア語をオンラインで習っています。これがもう、楽しくて仕方がない。 私は濫読家で、3歳の頃から誰に教わることもなく平仮名片仮名数字は読めました。しかし悲しいかな、私の家人...
nara university

暗い山の道を照らす月の光

©O-DAN 2023年10月10日の〆切までに卒業論文計画書を送付しますと、10月下旬に卒業論文指導教員(主査)の決定通知書が送付されました。私の主査は、在宅スクーリングの文化財学演習Ⅱご担当の、小林青樹先生でした。で、11月下旬、合格に...
かたたがえ

2023.12.8 5年ぶりの石切さん ―石切劔箭神社―

2023年12月8日、なんと5年ぶり、東大阪市の石切劔箭神社(いしきりつるぎやじんじゃ)へお参りしました。参道は占いのお店がいっぱい。その一軒の看板猫ちゃん。「一枚撮らせて」と頼みますと、じっと固まってくれました。 今日はたまたま、御祈禱札...
書架

世の中に実に美しいものが沢山あることを思うと自分は死ねなかった

©O-DAN 葛木御歳神社の東川優子宮司の御尊父(ヤマダデンキ創業者)はたいへんな読者家であらせられ、「僕の好きな本、カミュ『シーシュポスの神話』、モーム『人間の絆』、ヘッセ『デミアン』」と仰られました。 東川宮司は『デミアン』はあまりお好...
ならだより

2023.11.3 うまさけ三輪の山 あをによし奈良の山 ―大神神社 三日詣で―

オリジナルブログの奈良だより第一報にふさわしく、大和一之宮の大神神社詣でを三日ほど掲げます。先ずは2023年11月3日。たいへんな秋晴れで、暑いくらいの日でした。 参道整備もそろそろ終盤でしょうか。奈良県と桜井市による「大神神社参道周辺地区...