ならだより 2025.5.5 私はまだ じゅうぶんに死んでいないから 2025年5月5日、息子のたっての希望で斑鳩の古刹を自転車で巡ることに。昔からあるJR法隆寺駅前のレンタサイクルを利用させていただきました。自転車自体は古いものですが、メンテナンスはばっちりなので文句なし。何より、日中Freeで借りても60... 2025.05.05 ならだより飛鳥へ
かたたがえ 2025.5.4 私ひとり生き残ってしまった 2025年5月4日、三重県津市美杉町へ。伊勢国司北畠氏の館跡、北畠氏を祭神とする北畠神社へ。奈良県の東北部の高原地帯に隣接した、美しい山間の細長い盆地に、北畠神社は鎮座ましまして。鳥居をくぐり、左手は北畠氏の山城、霧山城跡へ向かう道。かなり... 2025.05.04 かたたがえ飛鳥へ
かたたがえ 2025.5.3 人生の厚みや深みは、長さとは比例しない。 2025年5月3日、北畠顕家の跡を偲んで、その地名も顕彰そのものの大阪市阿倍野区北畠、阿部野神社へ。北畠の隣は帝塚山、大阪市内きっての高級住宅街です。阿部野神社は、ここから10㎞ほど離れた大阪湾岸の堺市の石津で戦死した北畠顕家と、その父の北... 2025.05.03 かたたがえ飛鳥へ
ephemera 肉体も草花もあたしには同じだわ 男と一緒に――その男は生物学の教授――アルプスへかけおちする前の一週、女は故郷の家にひそかな離別の気持を味うので来ていた。昔の通りの庭でその気持をかくして恋心に唇をとがらしていた。鬼百合の花をしゃぶってみた。「壁のところで子供の時神地蜂おや... 2025.05.01 ephemera
ならだより 2025.4.19 龍女は仏になりにけり ―仏隆寺の千年桜と龍鎮神社― 2025年4月19日、名残の桜を追って、奈良県北東部の高原地域の雄、室生寺の四方を門として固める寺のひとつ、「南の大門」仏隆寺へ。ここは、高台の本堂へ至るまでの石段のふもとに咲く千年桜が知る人ぞ知るだったのですが、最近はすっかり人口に膾炙し... 2025.04.19 ならだより
書架 それは歴史とは なんのかかわりもない事だけれど ⒸO-DAN鳥は空を飛んでいる魚は水に泳いでいる私は地上でいったい何をしているだろうそう私はたとえば あなたに花を贈ることができる鉢植えの黄水仙をうす曇りのこの午後にあなたをみつめて――それは歴史とはなんのかかわりもない事だけれどそれはまっ... 2025.04.15 書架
my favorite 2025.4.5 はなのもとにてはるしなむ ―弘川寺から賀名生皇居跡へ― 2025年4月5日、今年の花見は、大阪は南河内の河南町、弘川寺。歌聖、西行の終焉の地です。寺号 弘川寺(ひろかわでら)山号 龍池山(りゅうちざん)本尊 薬師如来創建 天智天皇代開基 役行者宗派 真言宗醍醐派弘川寺は、天智天皇代、役行者によっ... 2025.04.05 my favoriteかたたがえならだより飛鳥へ
ephemera 散る花よ散る花よ皆面を上げ 生きていて良かったと思えるのは、これが今生の別れなのかもしれないと胸を裂かれる思いで離れた大切な人と、また再会が叶ったとき。この美しいピンクシルバー製の桜のネックレスは、10年以上前からお付き合いのある作家atmospherepeaceさん... 2025.04.04 ephemera
幻燈 私が何か望んでいいとしたら ―『The Night Porter』― Louis Icart “Melody Hour” ©KAGIROHI何が欲しいのと 訊かれたら困るわ 何を望めばいいの 幸せ 不幸せいつか幸せが 訪れたとしても 哀しい日々をきっと なつかしむに決まってるあなたの悩みなんて 取るに足りない... 2025.03.29 幻燈
書架 もう、あんなふうに、心から話せない。 ―『愛人 ラマン L’ Amant』― 私にとって『ラマン』は特別な本だ。いや、多分私にとってだけでなく、思春期にこの本を読んだ文学を愛する全ての女性たちにとって、きっと特別な本だ。皆自分と仏領インドシナの少女を重ねながら成長したのではないかと思う。最初の恋や、その次のいくつかや... 2025.03.24 書架
書架 いやなんです あなたのいつてしまふのが ―『逃げ上手の若君』北畠顕家― Ⓒ松井優征『逃げ上手の若君』19巻いやなんですあなたのいつてしまふのが――花よりさきに実のなるやうな種子たねよりさきに芽の出るやうな夏から春のすぐ来るやうなそんな理窟に合はない不自然をどうかしないでゐて下さい型のやうな旦那さまとまるい字をか... 2025.03.22 書架飛鳥へ