かたたがえ

2018.11.25 私の三都物語

11月の最終日曜日、京都へ行きました。
祇園、南座。3年ぶりの「まねき上げ」。
私も京都の中心部へ行くのは、実に3年ぶりでした。

同じ古都とはいえ奈良とは異なり、京都はやはり“ミヤコ”としての現役感が尋常ではありません。

安井金比羅宮へ。有名な、縁切りと縁結びのお宮さま。
朝9時前でしたので、縁切り縁結び石に並ぶ人もまばらでした。

こちらへお参りしたのはもう10年以上前。あのときの悪縁は、すっぱりと断たれた記憶があります。
ただし、その内容は忘れてしまいました。
縁切り縁結び石をくぐるに、けっこう難儀した覚えがあります。

今回、石の穴を往復したとき、往の縁切りも、復の縁結びも、あっけないほど簡単にくぐれて、私の今の停滞なんてさほどのものでもないのかな、と。

同行者も、何かに足を取られたり、穴の中で物を落として引き返したり、思い当たる節もあるそうで。

鴨川。寺社仏閣よりも風光明媚な景観よりも、私は京都では、人間臭い、血の通うような、この鴨川の眺めが一番好きです。

河原に降りました。
暖かい日で、水鳥を目端に、ここでずっと同行者と語らいました。

宮川町の「蜃気楼」で割烹ランチをリーズナブルに味わったあと、脂取り紙の「よーじや」が展開する、よーじやカフェ祇園店へ。
京都の繁華街の著明な甘味処として、ここは穴場だと思います。

季節限定の栗のパウンドケーキ。アイスクリームの抹茶と、付け合わせの餡と生クリームがとてもフレッシュで、おいしかった。

化粧小物屋の出した飲食店とはいえ、京都なんて世界でも五指に入るとびっきりの観光地で、生半可なものは客に提供できませんよね。おさすがです。

12月最初の土曜日、忘年会は大阪西梅田のホテル、リッツカールトン大阪。
ステーキが苦手な私のメイン料理は、オマール海老でした。

その翌日の日曜に、昨夜の反動で明日香村へ行きました。
なじみのカフェ「すこ。」さん。ほっこり。

京都、大阪、奈良。
私はやっぱり奈良が好きです。
奈良は私の始発駅、そして終着駅です。