
2025年3月7日から3日間、奈良大学通信教育部のスクーリング、考古学特殊講義に参加。講義ご担当の相原嘉之先生、これまた毅然とされた方で、私も背筋が自然と張りました。相原先生、常に冷静で、私にはとても好ましく思えました。
もちろん、この記事も、講義の内容には触れません。初日にみっちり座学、中日は校外学習で明日香村へ。
先ずは、明日香村の南部、キトラ古墳。毎度おなじみ。

毎度おなじみ、キトラ古墳壁画学習館四神の館。でも、遠足で来ると、やっぱり違う、新鮮。

明日香村の中心あたり、川原寺へ。これが、回廊跡。相原先生の説明、とてもわかりやすい。

振り返れば、聖徳太子の生誕地、橘寺。今回の講義では触れないので、遠望と。

飛鳥宮跡。まさかの4つの王宮がここに重なるように築かれた。

何年ぶりかな、酒船石。いつでも行けると思うと、なかなか足を運ばない。

とんでもないよな、あの女帝。でも、バイエルンの狂王ルートヴィヒ2世のノイシュバンシュタイン城と同じく、飛鳥の観光は斉明天皇の垂れ流した税収で築かれた石造物群で成り立っています。

相原先生の語り口、淡きこと水のごとし、いいなあ。

この石垣、できた当初はピラミッドみたいに見えただろう、とのこと。

亀形石と小判形石。酒船石もそうですが、これら水占(みずうら)のための施設です。

飛鳥池工房。ここは、私の卒業論文でも取り上げた遺跡。

紅白の梅が麗らかな、飛鳥寺。春だ春だ。

甘樫丘を背に、入鹿の首塚。いい景色、ここらは蘇我氏の牙城だった。

飛鳥大仏。ずっとこの地に根差しておわっしゃる。

今日は綺麗に撮れた。いつもぶれぶれにしか撮れなかったのに。

石神遺跡で奈良文化財研究所による現地説明会が開催されていた好機、逃さず。

後で知ったのですが、こないだ飛鳥資料館でお世話になった、研究員の竹内さんもここに詰めていらっしゃったそうです。

さあ、石舞台古墳へ。石室に入るのは久しぶり。

でっかいわ、相変わらず。でも、勉強で来てんだわ、今日は。

どうしたものか、曇り空の今日、写真がとても綺麗に撮れる。

早く春が来ないかな。石舞台古墳の周辺は、桜がたくさん植えられているのです。

飛鳥を蘇我氏から奪った天智天皇。しかし、現実に飛鳥に迎えられ凱歌を揚げたのは、蘇我氏の血を引く持統天皇だった。

これは石棺のレプリカ。レプリカとはいえ、貫禄。

春になったら個人的に訪れよう、石舞台を起点に、奥明日香へ。

遠足の最終地点、飛鳥資料館。ここ最近、毎月1回は来ているような。今日の気分で選んだ、坂田寺出土の鎮壇具。ちいさきもの、みな、うつくし。

打って変わって大きな、山田寺跡出土の仏頭のレプリカ。持統天皇が亡き祖父蘇我倉山田石川麻呂のために再建した山田寺の本尊、薬師如来。これぞ、白鳳仏。溌溂と瑞々しく、高貴で清廉です。これも我ながら綺麗に撮れたなあ。

山田寺跡から出土した銅板五尊像。当初は金メッキで光り輝いていたとのこと。

画龍点睛を欠いてしまったスクーリングになってしまったけれど、私には、生まれ育ったこの環境がある。
わからないことが、わかってくる。
スクーリング最終日、試験の後の「おまけ」の講義、これが最高だった。
相原先生のその言葉を手に入れただけで私にはこの講義、糧となった、これからの行く手の。