2018年7月15日、滋賀県の石山寺にお参りしました。
3年前の2015年、滋賀県立近代美術館での志村ふくみさんの展覧会の帰り、この門前まで来ましたが、拝観時間を過ぎていたのでお寺に入れず。
今回は朝早くから出発したので、お参りできました。
私は滋賀が大好きです。滋賀から京丹後、若狭にかけての日本海の文化が大好きなのです。地元の奈良より好きかもしれません。
我が家から大津までなら、高速が空いていれば1時間弱で着きます。
11時、石山寺の門前に到着。お店が混む前にお目当てのお食事処「湖舟(こしゅう)」へ。こちらは近江名産のお食事が楽しめます。息子は蜆釜飯カレーを注文。最後はチーズをのせて焼きカレーに。
鮒寿司茶漬け。私は鮒寿司が大好物。小鮎の甘露煮、蜆時雨煮、川海老の海老豆、近江のおばんざい付き。ごはんに鮒寿司、朧昆布、おだしをたっぷりそそいで。
琵琶湖に来た、味覚で先ず身に沁みます。
鮒寿司グリーンカレー。ごはんが琵琶湖の形をしています。おもしろくて、主人が注文しました。お味はとっても辛いタイカレー。でも、とってもおいしかったです。
お好みで鮒寿司をトッピングなのですが、主人はあまり鮒寿司が好きではないので、私がいただきました。
天平勝宝元年(757)、聖武天皇勅令にて良弁が建立した頗る付きで由緒正しい石山寺。
楓の並木、柔和な緑色のアーケード。夏の入り口、です。
硅灰石。石山寺の起りとなった奇岩。近江は石の国です。
上方、国宝の多宝塔が見え隠れ。
本堂、とても心地よい空間。
日本の黎明期に建立された寺社仏閣は、考えに考え抜かれ、最高の立地に据えられています。
瀬田川が琵琶湖へと花ひらくような、この条件、見逃されるはずがありません。
源頼朝寄進の東大門。仁王様が瀬田川に向かっておられます。
川と湖あってのお寺です。
門前の叶匠寿庵の支店。石山寺銘菓の石餅。白と蓬を合わせたふわふわのお餅に甘くない餡をたっぷりのせて。
上品な甘さ、さすが老舗です。
途方もなく暑かったので、かき氷もいただきました。かき氷、冷たさより、すさまじい量の抹茶で目が覚めました。おいしいなあ、甘すぎることなくて。叶匠寿庵のお菓子は、ほんとうに上品、さっぱりとしています。
このあと、近くの旅館双葉屋、南郷温泉で日帰り入湯、汗を流し終え、颯爽と帰路へ着きました。
近江は泊りがけで2回ほど琵琶湖一周しました。何が魅力の根源かと言えば、やはりMother Lake琵琶湖でしょう。静けさと開放感、大和にはない風景です。
大学生たちがレガッタをしている、その横で、少し足を琵琶湖にひたしてみました。
足指を伸ばすだけで、太古、鰭が生えていたころを思い出すような。
ああ、水辺はなつかしい、どこもかしこも。
小学生時代の夏休み、前後の旅行がルーティンで、前半は鳥羽へ、後半は大津へ。私には思い出深い場所なのです。
さざなみの都、湖国の入り口。
夏の始まりです。