2024年5月4日、車祓い(くるまばらい)に三輪恵比須神社へ。中古ですが条件の良い車両が見つかり、無理なく購入しました。奈良市で納車してすぐ、桜井市まで足を運びました。
大神神社のそば近く、地元の方々に親しまれている「三輪のえべっさん」、三輪恵比須神社は、もともと日本で最初に開かれた市場「海石榴市(つばいち)」の守護神で、平安時代に海石榴市が初瀬川の氾濫で浚われた際に、この三輪の地に移されたのです。どの土地でもやっていける、えべっさんは強い神です。
拝殿に上がらせていただく寸前、とても大きな黒揚羽蝶が我々に目がけて飛んできました。幸先良いと嬉しく思っていますと、本殿の神鏡の目の前に座らせていただくなり、風がザアアッと拝殿の到る箇所を駆け抜けていきました。それからずっと、心地良い風が吹き渡り続けました。ああ、歓迎されている、そう自惚れざるを得なくなった次第。
我々家族三名の名前を書いて体を撫でて息を吹きかけた和紙の「人形代(ひとかたしろ)」とともにとても丁寧にお祓いを受け、御祈祷の最後、頭上に鈴をシャラシャラと鳴らされると、もはやトランス状態。脳裏の靄が一掃せしめられ、ドーパミン、セロトニン、オキシトシン、β-エンドルフィンなどなどの幸せホルモンが吹きあがるようで、私はこれ目当てにいつもお祓いを受けているかもしれないと思い到りました。
次は、自動車のお祓い。ここでもとても丁寧にすべてのドアへ御祈祷していただきました。
撤饌(てっせん)は、八色から選べる交通安全御守と、福箸と昆布茶と朧昆布、ありがたく頂戴しました。
規模の大きな神社さんは、参拝者複数まとめての御祈祷が多く、どうしても流れ作業になりがち。私はそれが苦手で、いつも御祈禱は、こちらの「三輪のえべっさん」のような宮司様手ずからお努めくださる、真心のこもったお宮さんにお任せしているのです。
こちらの竹内宮司様は、誠実の化身のような御仁です。
さて、これから長い付き合いになる自動車、安心安全に走ってほしい。そして、今日まで一緒に走ってくれた先代の自動車に、多大なる感謝を。
昨日今日と、今年のゴールデンウィークは三輪山のふもとで慎ましく過ごさせていただきました。
風薫る皐月、心身が洗われました。