書架 誰の影響も受けない者 ―中沢新一『聖霊の王』― ⒸAmazon中沢新一氏の問題作。めっぽう面白いのですが、これを私の卒業論文の参考文献に載せる勇気はございません。中沢先生は智識の辺境の住人で、そこに煮凝る思想を喰らいつくすおつもりです。私もいずれお相伴に与りたいものの、今はまだまだ役不足... 2024.07.04 書架
書架 流れ星か、見たことないな。 ―沢木耕太郎『流星ひとつ』― 私の涙は1円の価値もない。いや、1銭もないかもしれない。すぐ泣くのです、感動すると。閑話休題、私が初めて知ったアフガニスタンは沢木耕太郎さんの『深夜特急第2便ペルシャの風』と思い出し、沢木さんの著作を再訪してみることに。私は3歳のころから濫... 2024.07.03 書架
書架 Mon cher Marc 親愛なるわたしのマルク ―マルクス・アウレリウス・アントニヌス『自省録』― Marcus Aurelius Antoninus ©Wikipediaマルクス・アウレリウスの言葉を必要とする心境になり。私はこの哲人皇帝が古代ローマ史の登場人物の中で、いちばん好きなのです。敬愛する作家マルグリット・ユルスナールの代表作... 2024.06.30 書架
書架 愚痴ばかりの女 冗談ばかりの男 ―『蜻蛉日記』― 前田青邨『春山霞男』 Ⓒ伊豆市古典『蜻蛉日記』を表現するに、「才色兼備だけど人として幅のない女」と「適当に見せて実はバリバリ有能な男」が結婚してしまった悲喜劇、に尽きるかと。これはもう、男の圧勝、です。で、表題にも揚げました、「愚痴」と「冗... 2024.06.29 書架
書架 短いから、幸せ。 ―田辺聖子『古今盛衰抄』― ⒸAmazon先輩ツツコワケさんとのやりとりで院政期を思い出したときに読んだ、この『古今盛衰抄』、大好きなお聖さん、田辺聖子さんが1975年に出された短編集『小町盛衰抄』を、『小町』から『古今』に改題して2017年に文庫化されたものです。表... 2024.06.26 書架
書架 アキレウスと私 Medea ⒸPiel Paolo Pasolini古代ギリシアの英雄アキレウスは、生まれたときにはリギュロン(明るい声)と名づけられたのが、母親である海の女神テティスの育児放棄により、半人半馬のケンタウロスの賢者ケイローンに託されて以来、... 2024.06.24 書架
書架 我らが六条ろくでなし ―能楽『葵上』― ⒸAmazon田辺聖子さん、お聖さんのパロディ版『源氏物語』の『春のめざめは紫の巻』の一篇『六条ろくでなし』、読んで大爆笑しました。他のお話も粒ぞろい。『春のめざめは紫の巻』『見飽かぬ花の赤鼻』『やんちゃ姫玉かつら』『六条ろくでなし』『早口... 2024.06.17 書架
書架 憎しみをどこまでも見果てぬ夢に 負の気持ちすら包みこんで物語に ―能楽『敦盛』― ⒸO-DANブログ友達のとても明るく心優しいジゼルさんが『永遠のジュリエット(それにしても素敵なブログタイトル)』以前に、CandyCandyさんとして紡がれていた『よかったら読んでいってください!』のコメント欄に私が寄せた文章、作家氷室冴... 2024.06.16 書架
my favorite 洪水神話 Mein Trauma ©Freepik小松左京氏の小説『日本沈没』、これは、『漂流教室』『14歳』など楳図かずお先生の傑作群と比肩する、私のトラウマの原点。Mein Kampf 我が闘争ならぬ、Mein Trauma 我が心的外傷。私は物心ついたころには既に、や... 2024.04.18 my favorite書架
書架 真理は子どもの口から出る ©Amazon「前向きな方法を考える人って、賢いと思う」「へー。その論拠は?」「ママいつも言うやん、『愚痴言う暇あるなら動け』って」息子、母の思いが届いてたんかい。ちょっと感動。ペリクレス「私が今の君の年のころには、アルキビアデス、ちょうど... 2024.04.16 書架