2024年11月14日、大神神社、三輪さんへ。ここは一の鳥居。大通りの参道から外れてしまったので見落としがちですが、先ず、こちらの鳥居をくぐるのが正式なのです。
一の鳥居の正面、大神教本院。三輪さんの分院との認識で良いと思います。扁額、なんと柳本大塚古墳から出土した古代の割竹形木棺なのです。
京都太秦の蚕ノ社の三柱鳥居と同じ、三つの柱で正三角形を組んだ鳥居。造化三神とのご縁を結べるそう。
いい天気。参道をゆっくり歩いて、三輪さんの拝殿まで。
あ、今日、三輪さんの酒まつりだったのか!
醸造安全祈願祭(酒まつり)
酒造りの神様と仰がれるご祭神の神徳を称えて、新酒の醸造の安全を祈る祭典で、全国の酒造家・杜氏・酒造関係者が参列します。祭典後から醸造安全の赤い御幣と酒屋のシンボル「しるしの杉玉」が全国の酒造家・醸造元に授与されます。
『日本書紀』の崇神天皇条には、高橋活日命(たかはしのいくひのみこと)が天皇に神酒を献じた時に「この神酒(みき)は 我が神酒ならず 倭なす 大物主の 醸(か)みし神酒 幾久(いくひさ) 幾久」と歌ったとあり、大物主神のご神助により、会心の美酒を造ることが出来たことが記されています。このことからご祭神が酒造りの神として敬われることとなったのです。祭典では活日命の和歌で作られた神楽「うま酒みわの舞」が四人の巫女により舞われます。
また、祭典にあわせて拝殿と祈祷殿に取り付けられている直径約1.5m、重さ約200kgもある「大杉玉」が青々としたものに掛け替えられます。
大神神社ホームページ
全国の酒蔵から奉納された日本酒、壮観。
お米ときれいな水に恵まれた日本全国で醸されてきた、まさに日本酒。
奈良県の酒蔵。生駒の菊司さんの「くらがり越え」、橿原の河合酒造さんの「出世男」、御所の千代酒造さんの「篠峯」、私の好きな銘柄です。
拝殿の大杉玉、青々と! 今日この日に、生まれ変わったのですね。
私はアルコールが馴染まない体質で、ビールやワインは一口飲んだらおなかをくだしてしまうのですが、日本酒なら一合まではいけるのです。
一合だけでも日本酒は飲めて、良かったと思います。酔っぱらいは大嫌いですが、お酒そのものの文化や歴史は大好きなので。
冬の始まりでもあり、年末年始も指折り、三輪さんの酒まつり、時を画するものなのです。
巳の神杉から凛とした陽射し。写真に太陽光フレアが入ると一挙に素人臭くなって垢抜けないのですが、これくらいシャープだと、自分でも許せます。
三輪のえべっさんにお参りして、その帰り、昼食は三輪駅前商店街のお食事処万直し、にゅう麵セット。お寿司のネタは、大将が伊勢の海で釣ってきた鯛と平鰤(ひらまさ)と稚鰤(わらさ)。1cm以上もある、こんな分厚くて新鮮な刺身食べたら、ほかの刺身、食べられなくなってしまう。
たまたま訪ねたら、まさかの酒まつり。三輪さんの恩恵に与ったのだと思います。
さて、秋本番、天理駅から桜井駅まで16㎞の山の辺の道の縦断に、そろそろ挑戦しようかと。