2023年3月11日の昼下がり、ミモザのリース作り、3年目。
今年も、橿原市の手芸カフェ、サンデートリートさんへ。
サンデートリートさん、一年一度の訪問となってしまい、これも余計に顔を覚えられる理由。
「ここに来ると、春が来た、って感じ」
まあ、そうなるよね。
ああ、一年前と変わらないランチ。
諸々の意味で、ほっとします。
息子は月替わりのポタージュ。
確か昨年も白葱だったはず。白葱の旬は晩冬から春先だから。
私はボルシチ。
私はロシア料理が大好きなので。
早よ戦争終わってくれ、です。
「うま~!」と息子。
こちらのお料理は、真似できそうで真似できない。
だって食材がほぼ自家製なので。
ランチだけでおなかは膨れますが、胡桃の胡麻味噌トースト、今年も注文。
まさに、リピーター。
おなか休めのお昼寝。
息子はどこでも眠れる子です。
今日は春を通り越して初夏を思わせる快晴と気温。
高取川の土手の野花も咲きほころび、大和三山はもちろん二上山から葛城山金剛山の連なりも、春霞に煙って見えました。
「起きたよ」
「こっちは低い!」
「こっちは高い!」
午前の部に参加の方々のレッスン後のティータイム、そろそろ終了。
さて、そろそろ1階へ下りますか。
姿見、ミラーチェック。
仏像顔とよく言われますが、我ながら確かに仏像っぽい。
「ママ、何撮ってるの?」
「あ! なるほど」
息子はリースではなく、吊り下げボールを作成。
ボール、なかなかたいへん。
けっこうミモザが要るみたい。
私の作品。
今年はレッスン日が例年より10日ほど早かったので、ミモザが七分咲き。
それはそれで清楚で可愛い。
レッスン後のティータイム。
今年はパウンドケーキ、レモンとブルーベリーです。
「丸く作るのって時間かかる」
息子、目頭を押さえての感想。
お姉さまがたから、素直ないい子と褒められる息子。
なんとなく、平安時代、御所の内教坊で妓女の女舞や踏歌を見聞して育った紀貫之みたいだな、と。
ミモザのボールが皆さんの注目の的となりました。
「おら、来年もボールにする」
息子、しんどい言いながらも、ボール制作は気に入ったようです。
今年のミモザは白いリボンを巻いたバレリーナの少女のよう。
内教坊は歌舞音曲の修練所です。国営の宝塚歌劇団みたいなもの。
紀貫之のお母さんは、美しい妓女だったのです。
妓女は女官と比べ、比較的行動に自由を認められたそう。
さくら花ちりぬる風のなごりには水なきそらに浪ぞたちける
紀貫之『古今和歌集』
以前の記事にも掲げましたが、私はやはり紀貫之が詠んだなかでは、春空のこの歌がいちばん好きです。
のびやかで、心任せな。