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2021.2.24 春の祭り 女の子の祭り

お雛様フラワーアレンジメントのキット3点。ならリビングで紹介されていて、1点にしぼれなくて全部購入しました。

河西靖子先生の作。初めて購入しました。明快な作品で、30分で作れました。目を引く存在感です。

同じく河西先生の作。2点購入したので花材を少し多めにおまけしてくださいました。ちょっと手が込んでいるので1時間かかりました。
仕上がり、大満足。

私のお師匠様、田中雅美先生の作。先生らしい、可愛らしさとシックさ。こちらも30分で作れました。
やっぱり先生の作品、好きです。気取ってないのに垢抜けているのです、先生の作品はどれも。

お雛様のルーツは漢の時代の中国。
崑崙山の西王母の蟠桃からも知れて、魔除けの桃はシルクロードからペルシア経由で欧州まで伝わりました。
日本はもちろん、纏向遺跡の桃の種が有名です。

桃の実の香り、極楽の香り。
川上弘美さんのエッセイで、戴き物の桃があまりにも良い香りで段ボール箱を抱えてうっとりしていると、気づいたら朝から晩までうっとりし続けてしまったという、身につまされるお話があります。
時間を忘れさせる香りです、桃の実は。

女の子のお祭りは、穢れを祓い浄めるお祭りです。
残念ですが、当初は女の子そのものが犠牲の依代として屠られたようです。
しかし、どうでもいい存在を供御として「絶対」へは捧げられない。

私は奪われる側の声にいつも聞き耳を立てている。
真実を、奪う側は持ち得ないから。

流された依代を追いかけて、当然、私は川から海へ到る。

万物の起源、生命の母胎、海へ。

てふてふが一匹韃靼海峡を渡って行った

安西冬衛「春」