ならだより

2018.7.29 石舞台 風舞台

昨年の1月16日から始まったオリジナルブログ、とうとう残りの飛鳥地方の記事の転載となりました。9つの記事を掲載予定。とうとう、1年間で7年間分の記事の転載、投了となります。頑張れ、あともう少し。

2018年7月29日、向かった先は、明日香村は石舞台古墳の最寄り、明日香夢の旬菜館のレストラン「ポカフレール」。6月から8月末日まで、飛鳥の夏野菜のバイキングランチ開催。
メインディッシュは古代米のごはん、真鯛のキッシュ、ビーツとポテトのムース、絶品の南瓜のポタージュなど。目にも美しく、味はもう間違いなく。
飛鳥の夏野菜バイキング、これは一皿め、序の口。

二皿め。てんこ盛り。このレストランはシェフが確かな腕で、どの料理も素人では出せない技術に裏打ちされています。
野菜バイキングにしても、野菜をそのまま水で洗って出しているのではなく、下茹でや下味がそれぞれの野菜にきちんと施されています。ズッキーニはさっと炙って、胡瓜は浅漬け。ハニーマスタードソースをかけて。

デザートもすばらしい。ラズベリーのブランマンジェ。古代米のパウンドケーキ。夏みかんのプディング。どれも見事においしいのですが、プディングが最高! 夏みかんのほろ苦さが、たまりません。
紅茶も丁寧に淹れられ、大満足。ここは私の中で、明日香村の良心のようなお店。

 ポカフレールの隣は、あすか風舞台。

ここは石舞台古墳に併設された休憩所なのです。なんとも広大な。

南向き、飛鳥稲渕、奥明日香の方面。

 曇天で、涼しくて、息子は走り回って虫を探していました。

もちろん、石舞台へ。蘇我馬子の墓とされています。息子は石舞台の敷地内に来たのは初めて、おおはしゃぎ。草の茂み、飛蝗と蛙がたくさんいるのです。

いざ、古墳のなかへ。私が幼児のころには、古墳の岩の上にも登れたはずです。拝観料を取られることもなかったはず。

古墳のなかに入るの、小学生以来かもしれない。

岩のひとつひとつ、かなり立派。ここまで剝き出しにされても、揺るぎようがなかったのですから。

ここまで冒涜された古墳も、あまりないのでは。誰がここまでやってのけたのか、です。

復元された石棺。しかし、石棺は持ち出されたか破壊されたかして、発掘時には凝灰岩の欠片しか残っていなかったのです。おそらく、こんなんだっただろうな、の模型。

石棺も、遺体も、暴いたというわけです。よくもそんな無体なことするよな、です。飛鳥時代には、まだ怨霊信仰がなかったのでしょう。もしくは、暴いた連中の肝が相当据わっていたということ、でしょう。

東の空、桜井の山並み。晴れてきました。目に染みる夏の光景です。
月並みですが、飛鳥は日本の原風景、そう思います。