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夢も希望も野望もまぼろしも ―レガリア「王のしるし」―

これまで獲得した奈良大学通信でのレポートや試験結果の詳細は、もうあまり書かないようにしようと思っていましたが、史料学概論は格別に思い入れのある科目だったので、詳細を綴ろうと思います。史料学概論のレポートは、着眼点と独創性がA以外は、低評価。...
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生きてまた、会いにきたのだと、ペルシア語で。

イラン大使館のペルシア語講座は、11クラス用意されています。4年間かけて上級まで辿り着けるかどうか。しかし、挑戦するにふさわしい課題だと思うのです。語学習得には辞書は必須。ひよっこなので単語帳でなんとか賄えられていますが、そろそろ本格的なペ...
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人生は意義ある悲劇だ。それで美しいのだ。生き甲斐がある。 ―軽皇子と衣通姫 大伯皇女と大津皇子―

奈良国立博物館の展示で、愛媛県川之江市(現在の四国中央市)出土の弥生時代の銅鉾を観たとき、ふっと、悲劇の皇子の生涯を刻んだ本を思い出しました。その本の題は『流刑の皇子』。木梨軽皇子(きなしのかるのみこ)、記紀の悲劇の皇子が主人公です。作者の...
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傷ついたのは、生きたから。

タイトルは作家高見順の言葉です。シルクロード学を勉強していて、不意に思いかえした言葉です。みなさまもうとっくにお気づきでしょうが、私はイラン・ペルシア文化が大好きです。大月氏の後継であるクシャーン朝がイラン系遊牧民エフタルに破れ、中央アジア...
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ナニゴトノ不思議ナケレド。

古代ペルシアと聞くと、ギリシア側から見ていた自分がいます。小国のアテネとスパルタが、巨大なオリエントの帝国を破る、どきどきしますね。ですが、奈良にはペルシアの残り香が。紀元前、アケメネス朝ペルシア帝国、セレウコス朝シリア王国、アルサケス朝パ...
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髑髏杯

奈良大学通信教育部の専門科目の各論で、1年生から解放されている唯一の科目がシルクロード学です。それが奈良で歴史を学ぶ、基礎の基礎だから、ではないでしょうか。シルクロード、西域(私は「さいいき」と読みます)の文明史。匈奴と月氏についてなんて、...
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持統天皇 Lady Admiral

松本清張の小説『迷走地図』、内容はさておき、子ども心に「なんてすてきな題名」と感心していました。そんな私が描く地図、迷走ならぬ、『妄想地図』。King of Kings 妄想のなかの妄想、それは、天智天皇のふたりの妃。ひとりは、古人大兄皇子...
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ヘレニズム 私の魂に刻まれたもの

私は2023年1月から駐日イラン大使館傘下のイラン文化センターで、ペルシア語をオンラインで習っています。これがもう、楽しくて仕方がない。私は濫読家で、3歳の頃から誰に教わることもなく平仮名片仮名数字は読めました。しかし悲しいかな、私の家人は...
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夢の全てを虚しいと言うな

このペルシア語の文を書いたのは2023年の9月。同年1月にイラン大使館主催のペルシア語講座をオンラインで習い始め、9か月。ここまでペルシア語ができるようになるのですね。外国語大学の生徒さんには噴飯物でしょうが。習えば習うほど、ペルシア語は目...
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Try to remember your only forgotten dreams. ―『敦煌』―

©一色一成2021年のことですが、ずっとずっと探していた本をやっと手に入れられたのです。『中川安奈 オン シルクロード ー東から西へ 西から東へー』は1988年4月30日に初版が刷られ、当時、世間は超大作映画『敦煌』の話題で持ちきりでした。...