Tot, mein wunderschönes Monster.
Ich habe dich geliebt.
Ich konnte es nicht laut aussprechen.
Du bist meine heimliche erste Liebe.
Du bist mein goldenes Zeitalter.
Als du starbst, starb auch meine Kindheit.
Ich möchte wieder ein Kind sein und dich kennenlernen.
死んでしまった、私の美しい魔物。
私はあなたが大好きだった。 それを大きな声で言えなかったけれど。
あなたは私の秘密の初恋。 あなたは私の黄金時代。
あなたが死んで、子ども時代の私も死んだ。
子どもに戻って、あなたに会いたい。
2023年、私がありとあらゆる意味において士気を失ったのは、その年の春と秋に、大好きな演劇人と音楽人を失ったからです。両腕もがれたようなものでした。
そもそも私には死神の素質があり、人生でたった二人の、写真集を買ったことのあるアイドル、交通事故死した高橋良明くん(いまだに君付けです)と薬物過剰摂取死したリヴァー・フェニックス、双方ともに夭折で失っているのです。
ただの偶然にしても、あんまりだと、今でも思います。
私がほんとうに好きになった人はみんな若くして死んでしまう、と。
『避暑地の猫』と『スタンド・バイ・ミー』は、早咲きの彼らの金字塔。
16歳と23歳で逝ってしまった二人ほど情熱をそそいではいなかったけれども(そそぐのが怖かった、殺してしまいそうで)、それでも秘かに慕い続ける芸能人の男性が二人いて、その二人がともに2023年の春と秋、逝ってしまった。
1991年に西梅田のサンケイホールで催されたヴィスコンティ映画祭、初めて観た『地獄に堕ちた勇者ども』、マレーネ・ディートリヒの女装で歌い踊るヘルムート・バーガーはまさに魔物の美しさで、若すぎる10代で培うには贅沢が過ぎたほど、私の人生のそれからを決めてしまった出逢いでした。
70代後半のヘルムートさんの死は自然なものでまだ認められました。しかし、BUCK-TICKのあっちゃんの突然死には、体が袈裟懸けでまっぷたつに斬り倒されたくらい、ショックでした。
私はBUCK-TICKの、Ash-raとMariaが、好きだった。
ねぇ 蜜、
君のいない 今日と明日と明後日と それから何週間をも どうやって 過ごしたらいい?
楠本まき『致死量ドーリス』
中二病真っ最中のころに愛読した楠本まきさんの漫画『致死量ドーリス』の最終頁の言葉が、そのときの私の心を代弁してくれました。
あっちゃん、櫻井敦司さんはほとんどお年を召されなかった。
手前味噌で恐縮ですが、私も実年齢よりはるかに若く見えるそうで、ここ15年ほど、問われるまでは自分の年齢を明かさないでいます。明かしたら明かしたで、人の生き血を啜って生き永らえている吸血鬼のように見られるので。
吸血鬼、私はやはり死神か。
太陽ニ 殺サレタ…
BUCK-TICK『太陽ニ殺サレタ』
サヨナラヲ 言ウ前ニ…
あっちゃん。逝ってしまった、綺麗なままで。
最後の最後まで、綺麗なままで。
綺麗なままで。
あんたの腕に 抱かれたら
世良公則&ツイスト『あんたのバラード』
今にもあたいは こわれそう