ephemera

ひとあめごとに

2025年3月2日、明日の雛祭りに備えて、奈良屈指の和菓子司、天平庵の大和郡山支店へ。
3月の月間はStrawberryFairで、春がもうすぐそこ、の高揚感にあふれていました。

期末試験を終えた息子は友人一同と奈良市のミ・ナーラのスポッチャへ遊びに行ってしまい、今日は主人とふたりで買い出しへ。
苺が大好物の主人に、今日はお菓子を選ぶ権利を委ねました。

天平庵は、洋菓子もとてもおいしいのです。素材の良さが、食べ物はすべて。
季節ごとに変わる包み紙の万葉集の歌。今回、さても額田王の三輪山への惜別歌で、これは奈良県のおみやげとしてグッとくること間違いなしだろうな、と。
地元民なので、普段は見落としがちなのですが。

私の小さな雛人形。飾っているうちに、息子が帰ってきました。「今日、暑かった」と呻きながら。

催花雨と思いきや、今週は寒の戻りが見込まれ。
週末は、考古学特殊講義のスクーリングが待ち受けています。大雨には見舞われないようですが、気温は2月並の10℃以下とのこと。スクーリング中日の校外学習で明日香村を散策するのですが、寒いのは私にはありがたい。生暖かい気候で散策するほうが、無駄に汗をかくので体調が悪くなりやすいからです。
経験者の意見では、奈良大学通信教育部のスクーリングに設けられた遠足のなかで、この考古学特殊講義の遠足が最も長距離を歩くそうなので。

ひとあめごとに、春へ向かいつつ、冬へ揺れ戻る。
私のこの冬季スクーリングも、この考古学特殊講義で終了。残すは、夏に受ける予定の美術史特殊講義。

美術史特殊講義、これが、私の最後のスクーリングとなる予定。
私は、奈良大学通信教育部のスクーリング科目をコンプリートして受けようと計画していましたが、やめました。
受けるつもりだった教養科目の英語ⅠとⅡとⅢ、そしてスポーツ実技。すべて1科目1単位で、そのために有給消化してまで通うのは、と憂慮を覚えたからです。時間がもったいない、と。
あと、美術史特殊講義を据えたいと願うようになったからです、有終の美を飾るスクーリングとして。

何より、歴史地理学の最終日に試験としてA3用紙両面を「なるべく埋めつくす」よう指示されたレポートを書いているとき、「ああ、これが奈良大学通信教育部の本懐だ」と感じ入ったからです。要は、スクーリングよりテキスト科目をしたくなったのです。

どうやら研ぎ澄まされるよう。

ひとあめごとに。