2024年10月6日、平城宮跡歴史公園は秋祭り「平城(なら)のとよほき」のイベントを二日目。
ブログを通じてお知り合いになったポンパドールピンクさんが、今日開催される「翳(さしば)づくりワークショップ」に参加されるとのことで、ごあいさつに伺いました。
先ず、翳について。儀式に際し、従者が貴人にかざす長柄のついた団扇形の用具を翳といいます。団扇の部分は鳥の羽や薄絹などでつくられました。
翳のワークショップが終わる12時まで少し時間があったので、昨日の花簪のワークショップでお世話になった中田文花先生が「天平フェイスペインティング」の企画で臨席されていたので、いろいろお話しさせていただきました。
さても翳、とても繊細な絵付けを施すため、製作時間が過ぎても残って仕上げる方多数。
右端、ポンパドールピンクさんです。
ポンパドールピンクさんの御作。お上手です。
ブログを拝読してその人となりやお顔を存じ上げていたので、初対面とは思えませんでした。ポンパドールピンクさん、ブログ通りの、優しく明るく面白く、なんといってもかわいらしく、そして、芯のしっかりとした方でした。
ご友人各位も、天平文化を愛する方々らしく、酸いも甘いも嚙み分けた素敵なお姉さまばかり。
そう、歴史と文化を愛するということは光も闇も愛するということにほかならない。
天平装束を身にまとえる空間なんて、ほんとうに奈良しかない、と中田先生も仰っていました。
私もうっかりしていたのですが、昨日のワークショップで私の隣でご一緒させていただいた天平美人は、著名な古代衣装愛好家の銀とき子さんでした。
とても気さくな方で、また、周囲への気遣いに長けた方でもありました。
今日は、「翳づくりワークショップ」にアドバイザーとして参加していらっしゃいました。
平城宮跡歴史公園は、令和に生きる天平美人たちの集い場だったのです。知らんかった。
中田先生の花簪、壮観。どぎつい色合いはなく、上品です。ここらあたり、中田先生の日本画のプロとしてのセンスがスパークしています。
細身の中田先生、楚王の寵姫、細腰の趙飛燕、楚の時代の美人を思い起こします。
お目汚し、私も天平フェイスペインティングを体験しました。花鈿(かでん)です。この、古代のメイクアップも奥深い世界なのです。研究家でもある大阪七絃琴館さんを教えていただきました。
ポンパドールピンクさんはお住まいがとても近く、ご友人ともどもご自宅にお招きいただけました。うれしい! 楽しみです!
庭みたいに思っていた平城宮跡ですが、実は未踏のジャングルのようなもので、世界がまたどこまでも広がった感じ。
いやあ、蒙を啓かれました!