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2024.9.7 残暑の花と果実の収穫祭

2024年9月7日、主人が「梨が食べたい」とのことで、今年の秋も大阿太(おおあだ)高原の梨農園、梨の花プロジェクト拠点ファームRIKAENへ。
なんと、今年はカメムシ被害で梨の実も不作、購入できる梨はもう売り切れとのこと。

しかし、併設されているカフェで、傷や虫害で売りに出せない梨の使える部分を使った料理は提供できるとのことで、さっそく、定番のオリジナル梨カレーを注文。大和地鶏と赤米、スパイシーな味付け、相変わらずおいしい!

梨100パーセントの搾りたてジュースもいただき。梨は実も柔らかくて食べやすく、香りも味も上品。

石窯ピザもお目当てでしたが、釜の番を一日中しなければいけないので、月に一度の第四週の日曜日にしか行われなくなっていました。
ピザの代わりに、ホットサンドをいただきました。玉子とベーコンと野菜がたっぷり、お手製のバジルソースが絶妙!
すっかりおなかいっぱいになりました。

RIKAENにしかない希少梨「阿太夢(あだむ)」も今年はカメムシにやられてしまい、売り物にならない阿太夢がたくさんできてしまったので、今年限定の阿太夢を使った梨スムージーがメニュに掲げられていました。
もちろん、注文。梨蜜をかけて、召し上がれ。

通常バージョンの二十世紀梨のスムージーもすごくおいしいのですが、この貴重な梨、阿太夢、先ず香りが良く、シャンパンのようなマスカット臭がして、ここらへんからして高級な種なのだと思いました。
阿太夢のスムージー、もちろん、とんでもなく美味!
味も、桃のように豊潤で、あまり貴重種に興味がなかったのですが、ああ、全然ちがうんだ、と蒙を啓かれました。

もともと出荷されれば瞬間に売り切れてしまう阿太夢、カメムシ被害がなければ私たちが先ず口にすることはできなかった。
そう、こちらでの梨は手に入れられませんでしたが、この今年限定スムージーもあっという間に売り切れることでしょうし、回りまわっての運の良さに感謝しました。

大淀町や五條市の稲田は懸命に稲刈りに勤しんでおられ、帰りに、明日香村のスーパーで新米を手に入れることができました。世間で言われているような法外な値段で売られていなく、田舎の良心に安堵しました。

今年の米不足、お百姓さんあってこその日本、そう嚙み締めた日々でした。

午後からは、大和高田市の花のアトリエSugarBabyへ。レッスン自体、とても久しぶり、でも田中雅美先生は以前と何も変わらなく接してくださるので、私も息子も以前のまま振る舞えました。

先生の作品群、来るたびに新しい風が吹く。平安時代風に言えば、今様(いまよう)なのです。

作りたくなる作品がいっぱい。先生のアトリエに来ること自体、楽しみなのです。

ウェディングブーケも、先生は頑張っておられます。やっぱり、夢があります、花嫁さんのお花。

薔薇のアレンジメントはやはり格別。サーモンピンクの薔薇のスワッグ、いいなあ、明るい色が今は私の気分です。

息子作の涼しげな薔薇のアレンジメント。きれいに真ん丸に仕上がりました。これは先生作のゴージャスなウェディングブーケを小さくアレンジしたもの。
「Rくん、どこから見てもかわいいの作ったね!」と先生。

息子は、先生のお宅に通うことが、今や心のオアシスになっているようです。
合気道も習い始め、学校や塾や生徒会や科学部の友人たちとワイワイするのも大好きですが、こうやって美しいお庭とお花と綺麗なアレンジメントを眺めながら、先生と様々なことをおしゃべりできる、こういった、ほっと一息つける、優しい穏やかな空間も、息子はとても大事にしているのです。

私が今回手がけたアレンジメントも、先生のウェディングブーケを小さくしたもの。明るい、でも軽やかで、一目で気に入ったデザインでした。

花束はほんとうに難しい。なんとかまとまったので、安心。
先生、お花代をおまけしてくださいました。いつもお優しいお心遣い、ありがたいです。
光を集めたようなブーケで、胸が澄み渡っていくようでした。

今日の一日、残暑の花と果実の収穫祭。