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心の底 しいんと静かな湖

田沢湖 ⒸGoogle

『みずうみ』

だいたいお母さんてものはさ
しいん
としたとこがなくちゃいけないんだ

名台詞を聴くものかな!

ふりかえると
お下げとお河童と
二つのランドセルがゆれてゆく
落葉の道

お母さんだけとはかぎらない
人間は誰でも心の底に
しいんと静かな湖を持つべきなのだ

田沢湖のように深く青い湖を
かくし持っているひとは
話すとわかる 二言 三言で

それこそ しいんと落ちついて
容易に増えも減りもしない自分の湖
さらさらと他人の降りてはゆけない魔の湖

教養や学歴とはなんの関係もないらしい
人間の魅力とは
たぶんその湖のあたりから
発する霧だ

早くもそのことに
気づいたらしい
小さな
二人の
娘たち

茨木のり子『茨木のり子詩集』

近鉄大和八木駅を出てすぐの老舗の洋食屋さん、グリルマロニエ。お得なランチで連日満員。

日替わりランチ、いつもおいしいメニューですが、なかでも今日は大当たり! チキンカツとハンバーグ! 食後のアイスコーヒーは濃い濃い関西風! 同じ値段払って、うっすいアメリカンなんか、損したみたいで関西人は飲みません。

さて、今日は息子に寄り添った日。
人の優しさに付け入る馬鹿はどの年代にも涌いて出る。
私は、自分の与り知れない範疇で後ろ指を刺されることも少なくない幼少期を過ごしたので、狼のように自衛が利きます。
私の領域を侵犯する者は、断じて許しませんし、徒(ただ)では置きません。

誰も私みたいに無駄に強くなれとは言っていない。

息子には、悪縁を絶つ日が来ただけだと言い諭しました。
いつまでも子どもではいられないのだと。
この世には、時間をかけて付き合う意味のない者が存在する、そんなつまらない連中に貴重な人生の一瞬一秒もくれてやることはないと。

息子は私と違って優しいけれど、私と同じく、潔癖だから、性根の腐った輩と肩を並べることはできなかった、どうしても。

無益な騒動を黙って耐え忍んで回避した息子、無手勝流、孫子先生の教えに従って、戦わずして勝ったんだよ、君は。
胸を張って、凱歌を揚げるんだよ。

愛は平和ではない。愛は戦いである。
武器の代わりが誠実であるだけで、それは地上における最も激しい、厳しい、自らを捨ててかからねばならぬ戦いである。

人生に価値を与えるものは、その終局的結果ではなくして、闘争の過程なのであろう。

勇敢であれ! すべては後からついてくる。

ジャワハルラール・ネルー