workshopならだより

2024.3.23 お休みの日のお楽しみ 4年目

2024年3月23日、ミモザのリース作り、4年目。
今年も、橿原市の手芸カフェ、サンデートリートさんへ。

今日は朝からずっと雨。寒い寒い。今年は2月までは暖冬でしたが、3月が寒の戻り。あらゆる花のつぼみも冷え固まったまま。

寒いこともあり、今年は初めて主人の車で送ってもらいました。主人は私たちのワークショップが終わるまで、最寄りのスーパー銭湯「あすかの湯」へ。

毎年1回、ミモザのワークショップに訪れる稀人(まれびと)の親子、特にうちの息子お目当て、定員さんたちがこぞってお出迎えくださいました。「僕、なんて大きくなったの!」と皆さん一葉に驚きの声。

昨年は息子も中学進学でバスケ部に入部したり、主人も私ももろもろの環境が一変したこともあり、田中雅美先生のお稽古も通えなくなっていました。ようやく人心地つき、先生にご連絡したところ、先生は何も変わらずあたたかく迎えてくださいました。

田中雅美先生のこういうところにいつも救われてきたと思い返し、ありがたいと感謝しました。

サンデートリートさんの2階の屋根裏部屋、定位置。息子、やっぱり大きくなったねえ。

サンデートリートさんでのお食事はもはや、グレン・グールドのゴールドベルク変奏曲のように永遠に繰り返されつつ常に生まれたての新鮮さ。

息子は今年からボルシチに鞍替え。昨年、私が注文したボルシチを初めて味見して、息子、そのおいしさに一瞬で虜になったのです。もっと早くに味見は勧めていたのですが、息子は季節のポタージュに忠義を尽くしていたのです。

ならば私は季節のポタージュ。今月は牛蒡のポタージュ。牛蒡は絶対においしい、匂いでわかります。

胡桃の胡麻味噌トースト、今年も注文。これはボリューミーなトーストなのです。

今年は初めて、ポテトパンケーキも注文。バルト三国のソウルフードだそう。細切りポテトを捏ねて焼いてサワークリームを塗って食べます。「この酸っぱいクリーム、おいしいねえ!」と息子、大感激。

おなかいっぱい。午後の部のワークショップが始まるまで、おなか休めのお昼寝です。

ミモザのリースのワークショップは年々人気が増し、今年は午前と午後で6名ずつ計12名が参加。

ワークショップに参加された方たち、皆さん明るく優しく気持ちの良い方たちばかりで、毎年春の訪れを祝うにはこの会こそ、と思うようになってきました。

息子は今年も吊り下げボールを制作。昨年と違う手法で作ったので、ボリュームアップは図れましたが、そのぶん形を整えるのが大変だったそう。

息子のボールと私のリース。今年もこの機会に恵まれて、しあわせ、そうとしか思えない。

ワークショップの後のお楽しみ、ティータイム。今年もレモンとブルーベリーのパウンドケーキ、百花蜂蜜のホットレモン、自家製ジンジャーエール。

グレン・グールド奏でるバッハのピアノ曲が心に鳴り響く。

サンデートリートさんの最寄りには新沢千塚古墳群があり、橿原神宮も近くです。新沢千塚古墳群は「地下の正倉院」とも呼ばれ、渡来系の東漢氏(あずまのあやうじ)に関わり深いと言われています。そこから出土したガラス製品は、古代ローマ帝国にゆかりあるものと科学的に証明されました。

私は幼児のころ、この畝傍山の南のあたりを訪れるたび、泣きたくなるほどの悲しさに襲われていました。理由はまったくなく、ただ、悲しくなるのです。前世とか信じるたちではないのですが、それでも私は一度はここらあたりで殺されたなり何なりしたのかもしれないな、と。

そしてまたこうして、生まれてきたのかな、と。

すべては繰り返す、同じようで、同じではない、と。