2024-03

飛鳥へ

アムダリアとシルダリアのはざまへ ―組曲飛鳥―

2020年12月、中村哲先生を偲んで思ったこと。先生の魂は、アラル海へ注がれるふたつの河川アムダリアとシルダリアのはざま、命を懸けられた地に留まるに納まらない。 私の容貌は弥生人のベースに大きな目と二重瞼を移植した、10%だけ縄文人のハイブ...
波斯へ

2023.5.7 逃れたまえ、きよらかな東方で族長の気を味わうため。 ―公開講座「漫画家・高橋由佳利が語る『トルコで私も考えた』」―

『トルコで私も考えた』、高橋由佳利先生のトルコ一代記のエッセイ漫画、略して『トル考(こう)』は、雑誌連載が始まった1992年からずっと欠かさず読み続けてきました。高橋先生自体、私は小学生からずっと『りぼん』で読み続けてきた作家さん。おしゃれ...
nara university

戦争は数ではなく、作戦。

©O-DAN コロナ禍まっただなかの2021年の夏、在宅スクーリング目当てに2年ぶりに奈良大学に復学するので、寝ぼけた頭を切り替えるため、一人作戦会議をしていました。 戦争は数ではなく、作戦。そう言ったのは誰だったか。ああ、石原莞爾だ。 敗...
ephemera

逆走 Reverse Running

©O-DAN 過去帳のブログを選考して編集して再掲載しているうち、これはそろそろきちんと全記事を移し替えしないといけないな、と思い定まりました。 過去帳、だいたい300エピソード。寝言戯言、しょうもない内容や陳腐化したものや合算してもいいも...
書架

この世の外へ 母の元へ ―上巳三月三日 車谷長吉と中上健次―

桃の節句になると、作家の車谷長吉氏と中上健次氏のエピソードを思い出します。 飛ぶ鳥を落とす勢いの文壇の寵児だった中上さんと、不世出の作家だった車谷さんとの邂逅。カラオケで唄を強いられた車谷さんが選んだは童謡の『うれしいひなまつり』。誰よりも...
ならだより

2024.3.3 大嫌いで、大好きな。 ―法華寺 古代ひな人形展―

3月3日、奈良大学図書館へ卒論の文献資料の図書を借りに行きました。スクーリングのまっただなか、急いで図書館へ。この日はちょうど学友会の先輩方が相談会を開かれていて、知己のお姉さまに寄っていけと乞われましたが、ダンナとセガレを駐車場で待たせて...
幻燈

死んでしまった、私の美しい魔物。

Helmut Berger ⒸGoogle Tot, mein wunderschönes Monster. Ich habe dich geliebt.Ich konnte es nicht laut aussprechen. Du bi...
ならだより

2022.11.20 いにしへのことは知らぬを我れ見ても久しくなりぬ天の香具山 ―香久山鞄 みるく工房飛鳥 天岩戸神社― 

大和三山の天香久山のふもと、香久山鞄へ。ランドセルで有名な鞄工房山本が手がけている「おとな」ブランドです。いくつか支店があり、こちらが本店。 香久山鞄 革製バッグ、帆布バッグを作る香久山鞄公式サイト。革と帆布のトートバッグ、リュック、ショル...
ならだより

2023.10.14 水の神 鹿の王 ―秋の奥明日香サイクリング―

2023年10月14日、今日は一年半ぶりに、明日香村サイクリング。石舞台古墳前の風舞台からスタート。 私たちの前に自転車をレンタルした二人のBOYSは群馬県から来たとのこと。「近場からごめんなさい」と私が言うと、レンタサイクルの店員さん「同...
ならだより

2023.9.24 秋は吉野の高原から ―大阿太高原 梨の花農園RIKAEN―

2023年9月24日、奈良県のちょうど真ん中あたり、吉野川の北岸の大阿太(おおあだ)高原の梨農園へ。梨の花プロジェクト拠点ファームRIKAEN、昨年初めて訪れて以来、お気に入りの場所に。 RIKAEN nasinohana.jp 梨の花プロ...