ならだより

2024.8.15 笹百合の子守神

2024年8月15日、奈良市最古の神社、率川神社へ。体調を崩した息子の「身体健康」の御祈祷に参ったのです。率川神社の御祭神は媛蹈韛五十鈴姫命(ひめたたらいすずひめのみこと)と、その父神の狭井大神(さいのおおかみ)つまり三輪の大物主と、母神の玉櫛姫命(たまくしひめのみこと)です。

お父さんとお母さんに守られたお姫様が御祭神であることから、率川神社は古くから子守明神と称えられ、子どもの健康と安全を司る神様として敬われてきました。

うちの息子の御祈祷には、こちらのお宮さんが最もふさわしいかと。

約束の10時より30分早く着いたので社務所の陳列棚の綺麗な御守を眺めていると、神職の方が早々に対応してくださり、本殿の前の拝殿で、たいへん丁寧に御祈祷くださいました。

世にも美しい祭り「三枝祭(さいくさのまつり)」で有名な率川神社、三輪山に咲き誇る笹百合の花をたわわに束にして御神酒を讃えるのです。つまりは花鎮めの祭り、疫病除けのお祭りです。

何よりも先ず率川神社は、大神神社の摂社、三輪さんのお子さんなのです。

【公式】率川神社(いさがわじんじゃ)| 子守明神 安産祈願 縁結び 厄除け
奈良県奈良市、率川神社の公式ホームページです。奈良市最古の神社である率川神社(いさがわじんじゃ)は古くより「子守明神」とたたえられ、安産、育児、生育安全、家庭円満の神様として県内外から篤い信仰がよせられています。6月17日の「三枝祭」(別名...

で、お父さんを祀るお宮さん、桜井市の大神神社へ向かいました。この一の鳥居をくぐって少し歩くと、三柱鳥居があります。

ちょっと寄り道、三輪のえべっさんへ御挨拶。いつもお世話になっております。

二の鳥居。三輪さんの参道、いざ!

二柱に渡る綱、これが本来の鳥居の姿。三輪さんの拝殿、いつ訪れても爽快な心地。

ちょうど正午で、終戦記念日の黙祷を乞うアナウンスが流れました。

この最上級の神域で終戦の黙祷を捧げるのも何かの因縁と、粛然としました。

夏は特別な季節なのだと、特別な場所で思うのです。

お参りを済ませ、帰路へ着くため祈祷殿のほうへ進みます。ここでうちの息子は初宮を祝っていただきました。大勢と一緒の御祈祷だったのですが、生まれて2カ月の息子、終始すやすやと眠っていました。

率川神社の笹百合の御守、白とピンクの色違い。こんな綺麗な御守、見たことない。うっとり眺めています。

ただでさえ美しいのに、なおも神職の方が、手つかずの御守を引き出しの奥から出して、形の整ったものを選んでくださったのです。うれしかった。