workshopならだより

2024.10.5 吉祥天女の花簪

2024年10月5日、平城宮跡歴史公園は秋祭り「平城(なら)のとよほき」のイベントを二日に渡り開催。
初日の今日の午後、日本画家の中田文花先生を講師に「吉祥天女のかんざし彩色体験」のワークショップが開催、満を持しての参加となりました。

薬師寺の国宝吉祥天女画像をモチーフに、中田先生が木の土台を糸鋸で作成してくださったのです。とっても手間がかかるので、滅多に開催されないワークショップなのです。

胡粉と岩絵の具を用いた、当時の技法で製作しました。日本画の領域なのですが、ここでもやはり細い線を描くのが難しく、参加者9名、黙々と作業に当たりました。

一応、完成したのですが、完璧には程遠い出来。でも、明るく優しく華やかな色彩、満足です。

中田先生とその美しいご友人、とても素敵な天平装束で、ワークショップ参加者の目を楽しませてくださっていました。中田先生おっしゃるに「漢服」で検索すると、いにしえの装束を購入できるサイトに辿り着けるそうです。ご友人におかれては、なんと衣装は手作り。髪型も薬師寺の吉祥天女を意識されたもので、地毛で見事に結っておられました。そう言えば、ポンパドールピンクさんも天平衣装、お手製でした。
いずれも時代考証をきちんとされた衣装とお見受けしました。素晴らしいです。情熱が。

さても、こういったワークショップに参加する方は皆さん良いご気性の方ばかりで、2時間近くの長丁場でしたが最初から最後まで和んで作業に当たることができました。

奈良大学通信教育部の文化財修復学のスクーリング以来、日本画のワークショップに触れる機会が続き、病みつきになりそう。
胡粉と岩絵の具の透きとおる色合い、遺伝子に響くものがあります。

日本画、始めてみようかな。

中田文花ホームページ