2021年3月27日の朝11時前、橿原市鳥屋町のカフェ、sunday treat到着。
ここまで橿原神宮西口駅から徒歩7分。
付近には、宣化天皇陵と新沢千塚古墳群があります。
ミモザの生花の、リース作りワークショップ参加が目当て。
すごい大量のミモザ!
この時期だけの贅沢です。
こちらのお店は初めて訪れます。
200年前の古民家をカフェにリノベーション。
リネンやレースの販売や季節のポタージュやボルシチなど、バルト三国からの贈り物が日本の飛鳥の西はずれの地に、違和感なく馴染んでいます。
サンデートリートさんは手芸体験の場でもあり、ワークショップがたくさん催されています。
こちらで生地を購入して、ミシンで縫うこともできるのです。
ラトヴィアやリトアニアの雑貨。
バルト三国はソヴィエト連邦内であったことと北欧に近い土地柄から、簡素で素材を活かす雑貨は、日本人の感性にとても合うかと。
お庭のミモザ。こちらの花も材料として提供されています。
新沢千塚古墳群の最寄りにこんなすてきなカフェがあるなんて。
内緒にしたい穴場カフェです。
ミモザのリース作りの講師は、花のアトリエSugarBabyの田中雅美先生です。
採れたての生花を扱うのは虫との戦い、私はナメクジ以外の虫は触れますので、とにかく必死にミモザを選って、ワイヤーでリース台に括り付け。
息子は最初、田中先生からボンドでミモザを固定する簡単な方法を指示されましたが、「Rくん器用やし、ワイヤーいけるな」と大人と同じ方法に切り替え。
作業中は必死でしたので、写真は撮れませんでした。
手前、私の作ったリース。これでも「お上品」なのです。
ミモザ、もっと爆発させてもOK。
「たいへんだった! でも楽しい!」
息子の感想に、田中先生も安堵しておられました。
「Rくん、よく頑張ったね!」
レッスンには、サンデートリートさんのケーキ代が含まれています。
別途、レッスン後のお食事も、希望者は注文できます。
お店に入った途端にただよう、お鍋でことこと煮込んだ得も言われぬスープのおいしそうな香り、「ママ、おらここでごはん食べたい」と息子は最初に決めていました。
息子の背後は生地棚と作業台。
売られている服は型紙があり、ミシンを踏んで、ここで作れます。
すてきなシステムだなあ。
こんな画期的なカフェが橿原市の西はずれにひっそりと隠れているのです。
ストウブで煮込んだスープのセット。
月替わりの季節のポタージュ。
「おいしそう!ミモザのリース作っているときも、おら、お食事のこと考えてたよ!」
確かに、いい匂いしてたもんねえ。
レッスンの終わりごろ、息子のおなかはLonely Wolfのように鳴いていました。
国産小麦の長時間熟成パン。
春キャベツのポタージュ。
お庭で採れた人参サラダ。
八朔のマーマレードとヨーグルト。
私はチキンのボルシチを注文。
私はロシア料理が好きなので。
バルト三国は、当然、ロシアの影響下にありました。
息子はおいしいおいしいと繰り返し言いながら、ごはんを食べていました。
「ここ、『かもめ食堂』みたい」と。
そうだね、似ているかも、ここ、あのほっこりした映画のお店に。
デザート、息子はチーズケーキとジンジャーエール。
どちらももちろん自家製で、「のどがしびれるくらい、生姜がたっぷりだよ」と息子。
チーズケーキもクリームチーズたっぷりのしっとり系で、息子好みでした。
私はシナモンケーキと百花蜂蜜と柚子のジュース。
シナモン、ナツメグ、クローブとスパイスたっぷりの人参ケーキ、これが食べたことのない味で、はまりました。
おいしい、深くてしっかりした味。
柚子ジュースの蜂蜜、くらくらするほど花の香りがして、体の免疫力が向上したとしか思えませんでした。
総じて、サンデートリートさんは、食べるものも、身にまとうものも、良質な素材しか扱っていないお店と納得した次第です。
田中先生のお友達が、ご自宅お庭の桃の花をサンデートリートさんにご持参されました。
幸せな心地で過ごせた一日。
手作りを楽しめる平和。
橿原神宮と千塚古墳の森を眺め、高取川の桜並木に歓声を上げ、春の訪れにただただ感謝しました。
自宅最寄り駅の横断歩道、信号の足元に菫の一株。
春は平等に訪れる。
気づかないだけで、実は、すべては平等なのかもしれません。