ならだより

2024.9.22 なら歴史芸術文化村と誕生日ランチ

2024年9月22日、息子の14歳の誕生日のお祝いに毎年恒例、天理市の農家レストラン「けやき」さんへ。
しかし、予約より1時間も早く着いてしまったので、その最寄りの、なら歴史芸術文化村へ寄り道。

なら歴史芸術文化村、前の県知事の肝いりで100億円かけて造られたのですが、大赤字。近い将来、奈良県が経営を撤退するかもしれない施設。
何より、掘ればまだまだ何かが出てくる布留遺跡や杣之内古墳群の貴重な地場に、こんな箱物、血税搾ってまで造る意味は……です。

私と息子はここは初めて。主人は道の駅目当てに何回か来ています。その道の駅も高級志向で、そんな道の駅ってどうだかな、です。誰も奈良の田舎にこんなアッパーミドル目当ての集客施設、求めてないって、です。

文化財修復展示棟。考古資料修復工房。

今日のワークショップは、藤ノ木古墳金銅製冠の紙細工。

田原本町の多神社の解体修理、見学できます。

ここ、他府県の方々には楽しい施設なのかもしれません。奈良県民には、もやもやする施設なのです。

仕切り直し、けやきさんへ。

今日は曇り空で通り雨も何度か。おかげで涼しく、ビニールハウスのテラス席でも大丈夫。

「もうすっかりお兄ちゃんになったね!」とけやきさんの店員さん。
「最初こちら来たとき、3歳くらいでした」と私。
「いつまでも来てね、おとなになっても」と店員さん。
息子、満面の笑顔で頷きました。

・ふわとろ茄子の味噌チーズ焼き
・空芯菜と豚肉の中華風炒め
・バターナッツ南瓜の塩麴ロースト
・シャドークイーンじゃが芋の白和え
・高野豆腐の含め煮と万願寺唐辛子の当座煮
・つるむらさきのナムルと花オクラ
・金時草と素麺南瓜の酢の物
・モロヘイヤの冷や味噌汁
・黒米ごはん

自家農園の採れたて野菜がメインのおいしいランチ、年に1回の訪れになってしまって申し訳ないと同時に、年に1回だからこそ特別な訪れともなっているのも事実。

けやきさん大人気なので、予約必至です。

毎年恒例のお誕生日記念のプレート、ありがたい。毎年異なるデザインも楽しみ。

「お兄ちゃん、小さいときのまま優しい男の子に育ったってよくわかる。私も頑張って生きていくわ、励みになります」と店員さん。

今日のデザートはオレンジのタルトと秋の果物、無花果とマスカット。私は自家製梅シロップの水割り、主人と息子はソーダ割り。
リピートしたくなる場所とそうでない場所と、対照的な感慨にふける一日。

さて息子、無事に誕生日が迎えられて一安心、今年の上半期はつらいことが多かったからなおさら。

とにもかくにも、遅い秋の始まり。