2024年7月7日、大和郡山市の矢田寺へ。
あじさいの花でとても有名な矢田寺、開花シーズンの6月末まで大混雑なので近づきません。
7月ぼちぼち、訪れてみることに。
前回の訪問は10年くらい前、すると、門前にあった和の食事処が、なんとトルコ料理店になっていました。
えー、奈良の山寺の門前でトルコ料理? しかも、大和高田市のケバブ屋さんに比べると、だいぶ高級。
財布と相談、朝食をいただいた結果……失敗! だから記事には挙げません。
私「矢田寺の塔頭で、おとなしくカレー食べてりゃ良かった」
息子「ママでも店選び、失敗するときあるんやね」
行き当たりばったりは、私の性に合わない。わかってたのに、詰めが甘かった。
あれ? まだまだぜんぜん綺麗に咲いてますやん、あじさい。
6月30日までだと、あじさい園は拝観料が必要でした。今日なんか、スルーですわ。
食事は失敗したけれど、あじさいには恵まれたなあ。さすが地蔵信仰の矢田寺、まさに地獄に仏、ありがたやありがたや。
一万本のあじさいが植わっているそうです。しかし、早くも庭師さんが枯れたあじさいをバシバシ刈り込んでいました。あじさいは散らずにそのままの姿でドライフラワーになるのです。それもシックなのですが、ここではバシバシ刈られていっていました。
矢田寺は天武天皇の勅願寺院です。ここからすぐ南にある松尾寺は、天武天皇の息子の舎人親王が建立しました。矢田丘陵は、天武系統皇族の支配地域だったのです。
矢田丘陵へは遠足やら何やらで、小さいころからよく足を運びました。生駒の文化圏のような斑鳩の文化圏のような、これからの研究による探求が待ち遠しい山並みです。
本堂の門扉の火灯窓、郡山市中の川本楼のくりぬき窓にそっくり。火灯窓の意匠は禅宗から輸入して始まったわけではなく、法隆寺の意匠にも既に使用されているので、何かと断定はしないほうが、世界が広まって楽しいはず。
さて、郡山駅前のお値打ちスーパーへ買い出しに行こうか。三の丸駐車場も1時間100円の安さ。確か、滋賀県の長浜市の駐車場も1時間100円でした。城下町の駐車場はお値打ちです。
この眺望、壬申の乱の際には見張りの陣を張ったのでしょう。
椿は落ち、梅は零れ、桜は散り、芍薬と牡丹は崩れ、雪柳は吹雪き、朝顔はすぼみ、菊は舞い、そして、紫陽花は……しがみつく。
七夕のあじさい夏にしがみつく。七夕は秋の季語で、あじさいは梅雨の季語なので、これは季重なり、武士なら切腹ものですな。