2024年10月21日、ブログつながりで知己を得たポンパドールピンクさん(略してポンパさん)のご自宅へ、後の雛の観覧にお伺いさせていただきました。
いや、もう、壮観! 私の撮影技術ではおっつきません、ポンパさんのコレクションの迫力を表現するには。
私、20代まではお人形が大好きで、自分でも少しは蒐めていたのですが、ものすさまじく怖い夢を見て以来、人形を身近に置けなくなってしまったのです。
しかし、こうして見つめるには大丈夫、眼福眼福。
この重陽の節句のしつらえ、このミニチュアがいちばんお気に入り。窯変天目茶碗と正倉院宝物の漆胡瓶(しっこへい)、これは奈良国立博物館で購入されたストラップ! ポンパさんのすてきなところは、こういった創意工夫の合わせ技なのです。
この、上方特有のおままごとのセット、民俗学の観点からも瞠目のしつらえ。ポンパさんの嗜好に則したものを用意してくださる方々がいらっしゃるというのも、その素直なお人柄ゆえだと。
物干し台、おもしろくって、なつかしくって、反物を干す台や、砧(きぬた)など、庶民の文化の集大成。
公家や武家の文化と、民草の文化。どちらも雛を愛でる心意気に変わりなし。
この一郭は、ポンパさんのカルトナージュ作品群でもあり。朱萸袋(ぐみぶくろ)、重陽の節句の菊の箱、高御座(たかみくら)、稚児天冠、雅楽の大太鼓、そしてオルゴールバレリーナ!
これはポンパさんの曼荼羅かもしれない。雅やかで可愛らしくて温かい、ポンパさんの阿頼耶識。
阿頼耶識 あらやしき
人間の存在の根底に流れる意識のことで、経験を蓄積して心の活動のよりどころとなる。4世紀のインドで成立した仏教の考え方の一つ。
コトバンク
これは、良い版画です。東寺の骨董市で購入されたそうです。一位の内侍の小袿姿が美しい。
ポンパさんの作品、天人のペルメル。リボンにポストカードなどをはさんで展示するものです。この天人の絵柄、ほのぼのと美しく、これは私もお気に入り。天人は対の生地があり、製作をご考慮中との言。
ポンパさんの作品、どれも創意工夫の和の美にあふれ、眺めているだけで心が晴れ晴れとします。
今日初めてお会いしたポンパさんのご友人3名の方々も魅力たっぷりな素敵な方々ばかりで、会話に花が咲き乱れ、すばらしい会となりました。
ポンパさん、ありがとうございます! たくさんの扉をひらいていただいた気分です。