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2022.8.11 平城宮跡 赤膚焼そめつけ体験

2022年8月11日、平城宮跡歴史公園へ。「朱雀門ひろば夏休みドキドキわくわくイベント2022」に参加のため。

せんとくんと復元遣唐使船。
奈良公園方面は大渋滞ですが、この施設が大規模なイベント以外で混むことは、先ずないです。

天平うまし館。ここが、赤膚焼そめつけ体験の会場。

奈良の特産、赤膚焼。かわいい奈良絵の染付が特徴。
窯元の大塩恵旦先生と、お弟子さんのアジア系の外国女性が染付を教えてくださいました。

私はお弟子さんのお手本どおり、東大寺大仏殿、三笠山こと若草山、春日大社の鳥居、そして親子鹿を、鉛筆で下絵描きしました。
「ああ、奈良絵そのものやね」と大塩先生から仰っていただきました。

濃い群青の絵の具で染付を。絵を描くというより、書道の毛筆のほうが近い。
銘を入れるよう指示され、中世の武士の心地で花押を入れました。

主人と息子、私より入念に作業を進めています。

主人の作。何を描いてもいいのです。
写実的な鹿、上手。本人も大満足していました。

息子、こだわりぬいています。「ママ、待っててね」と。もちろん待ってるよ。

息子の作。東大寺南大門と鹿。うまいよ! レイアウトもばっちり!

汗だく。でも、ものすごく楽しかった。
まさか3人とも鹿を描くとは。それぞれの鹿模様、良々。

天平うまし館を後に。朱雀大路の朱雀門から復元工事中の南門が覘いて。
正直、そんなに復元しなくても、と思うところはあります。
ここら一帯の地下には、まだ何か眠っている気がするので。

「ここの公園、こないだ遠足で来たばかり」と息子。
私財を擲って平城宮跡の保存を進めた棚田嘉十郎氏のことを、息子、私に教えてくれました。
知っていますが、傾聴しました。

平城宮いざない館。「遠足で、中に入った建物はここだけ」と息子。
ここは見学用の教育施設なので。

玄関ポーチに蓮の鉢。得も言えぬ花の色。蓮は咲く花の少ない夏にとって、貴重な季節の花。

蓮の花のようなみかど。元正天皇の生涯を絵で追う展示。
私は元正天皇の人となりが好きで、この個展、たいへん楽しめました。

今期は即位前の氷高皇女編。即位後の元正天皇編と、譲位後の元正太上天皇編と、3期すべて拝観すると、プレゼントをいただけるそうです。

美貌の女帝の元正天皇ですが、幼いころから治世者の才覚を見出されていたようで、即位前から独身を定められていた感もあります。元正天皇は、王権のための人柱とも思えますし、婚姻による面倒事に振り回されなかった自由人とも思えますが、はてさて。

まあ、賢い人ではあったに違いない。余計なことを一切語らなかったので。
また、余計なことも一切しなかった。
さすが持統天皇の孫娘だけはある。

万葉衣装研究家山口千代子先生の企画展「衣装でみる、壬申の乱」。この企画、好きです。
左から、額田王、中大兄皇子、大海人皇子、十市皇女、大友皇子、鸕野讃良皇女、高市皇子。

これ、いい! 五重臣、悪巧みしている空気感!
左から、紀大人、巨勢人、蘇我果安、中臣金、蘇我赤兄。

吉野へ落ち延びた一行。
左から、僧服の大海人皇子、草壁皇子、鸕野讃良皇女。

これがもう圧巻! 乱の平定後、吉野の盟約(うけい)。
左から、高市皇子、志貴皇子、草壁皇子、天武天皇、大津皇子、忍壁皇子、川島皇子。
大津皇子が目立つ目立つ。翻り、高市皇子の謙虚さ。
色って、表現しますね、人格を。

天武天皇と大后鸕野讃良皇女。
高雅な紫に身を包んだふたり、Evenにしか見えない。
私の妄想は膨らむばかり。

奈良県に生まれ育った私ですがまだまだBeginnerだと、いつまでも新鮮だと、寧楽の都に魅せられっぱなしの夏でした。