ならだより

2022.11.20 天から降ってきた山 

大和三山の天香久山のふもと、香久山鞄へ。
ランドセルで有名な鞄工房山本が手がけている「おとな」ブランドです。
いくつか支店があり、こちらが本店。

香久山鞄 革製バッグ、帆布バッグを作る香久山鞄公式サイト。革と帆布のトートバッグ、リュック、ショルダーバッグ、革財布など職人手作りの www.kaguyamakaban.com

大人気の工房。週末は、小学校新入学のお子さんとそのご家族が門前列を成します。
我々が6年前の冬にこちらを訪れたとき、なんと今年販売の商品は既に売り切れ。桜井市のカザマランドセルへ急遽、舵を切り直しました。
そちらもとても丈夫で素敵なランドセルを提供してくださいました。会長さんみずから、鋲を打ってくださったことを覚えています。

10時開店と同時に入店。
テレビ大阪の旅番組『おとな旅あるき旅』でいつも三田村邦彦さんが背負っておられる魅力的なリュックサック、こちらのお品です。
姉妹品のショルダーバッグがお目見え、それが今日の私のお目当て。

実物を手に取ると、とっても軽い! それに、ほんとうにきれいな革! 物もたくさん入ります。何より、お値打ちなのです。
オレンジ色のショルダーバッグを私は購入することに。上品で鮮やかなオレンジ色なのです。
ここに陳列されているのはキャメル。オレンジはもっと目を引く色です。

このリュックは人気商品なので、予約が必要です。
オレンジ色のリュックをネット通販で予約したのですが、主人が現物が見たいと願い、来店。

三田村さんがいつも背負っているリュックはオレンジ色ですが、主人はこちらで現物を見るなりネイビーのほうがいいとの由。
「三田村さんテレビのカメラワークではオレンジをご使用ですが、普段はネイビーをお使いなんですよ」と店員さんも。

しかも、ネイビーのリュックならこちらで在庫が何点か用意できるそうで、喜び勇んで見せていただくことに。

同じように作られていてもシボや染めが微妙に異なり、手作りっていいなぁとしみじみ。
主人は納得の品を選びました。

オンラインショップには載っていないお品もたくさん。
お店も我が家から近くなので、行ける限りは現物を見て物を買うというのは大正解でした。

同じく天香久山のふもとにある、みるく工房飛鳥さん。古代チーズの「蘇」も買えます。
こちら夏場に訪れたとき、息子の友達一家と遭遇。それくらい奈良県民には馴染みのお店。

ちょっと寒いけれど、おいしい苺ジャムソフトを購入。
あと、こちらは牧場直営なので、当然ながら牛乳も購入。

お客さん、いないね。
天気予報は雨で、朝早かったせいかもしれませんが、橿原市から明日香村にかけて観光客はまばらでした。

天香久山の天岩戸神社へお参り。こちら古代巨石信仰が残るお宮。
以前訪れたときには初宮のご祈祷中で、お参りできませんでした。
私はよく初宮に遭遇するのです。生まれいずるPowerをいただいています。

天香久山は天から降ってきたとの言い伝えがあります。そのせいか大和三山のなかでも格が高い。
舒明天皇、天智天皇、持統天皇、三代の直系の天皇が歌に詠むほど。

昔者之事波不知乎我見而毛久成奴天之香具山

いにしへのことは知らぬを我れ見ても久しくなりぬ天の香具山

遠い昔のことは知らないけれど、私が眺め見るようになってからももう、とても久しくなった、神の山、香久山は。

作者不詳『万葉集』7-1096

天香久山、私は詠み人知らずのこの歌が好き。
私のこころを代弁してくれているので。

あれ、晴れた?
お参りした後、陽が差しました。

帰りに、道の駅かつらぎに寄りました。
人がいっぱいで、なんだかスーパーマーケットみたいで、落ち着きませんでした。
木育スペースが唯一、癒されました。

奈良県葛城市 道の駅かつらぎ 奈良県葛城市の大型施設「道の駅かつらぎ」のサイトです。 michinoeki-katsuragi.jp

息子が「前に行った道の駅がいい」とゴネたため、道の駅當麻の家へ。
確かに、こちらのほうが小ぢんまりして、ゆったりのんびりできます。
「ここは二上山が手に取れそうだよ」

息子にも二上山は、故郷の山なのです。

奈良県道の駅 ふたかみパーク當麻「當麻の家」 奈良県の道の駅、ふたかみパーク當麻「當麻の家」は国道165号線バイパスにあります。道路情報や葛城市の観光情報を提供しており www.futakami-park.jp