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2020.8.9 地獄の釜の蓋も開く ―コロナ禍の夏休みワークショップ―

2020年8月9日、夏休みのお楽しみ第一弾、ご近所の奈良県立民俗博物館での「夏のワークショップまつり」へ。
ここは、奈良大学の博物館学芸員コースの実習の場でもあります。
古民家群を囲う、ふんだんな自然。
すばらしい博物館です。

10時、旧萩原家の古民家にて、折り染めのうちわ制作。
右が私、左が息子の作品。表と裏とで柄が異なるので、陽に透かすと奥行きが生じます。

想像以上の仕上がり。
最初は乗り気でなかった息子も「柄がステンドグラスみたいって、博物館の人に褒められた」と大喜び。
私のは「浴衣にありそうですね」と。
学芸員さん、褒め殺しや。

11時、旧臼井家にて竹のポンプ制作。
これは息子と主人が参加。

作業用の竹にテープを巻いて、基材の竹にビー玉を一つ落として、できあがり。

広場で的当て大会。水に濡れても良い服装でお越しくださいとの言、相承知。
運動神経を誇る主人、こういった体を動かす遊びも得意で、的を落としまくっていました。ちびっこたちに「おっちゃんすごい」と褒められ、主人は「いやいや」と満更でもなく。
息子は努力家なので下着まで水浸しになりながら、的の最後の一つまできちんと、挫けず落としつくしました。

で、自宅では、八尾市立しおんじやま古墳学習館から取り寄せた勾玉とキーホルダーの製作。
「しおんじやま夏の体験まつり」も今年はオンライン開催となりました。
息子はZoomでのワークショップの開催日まで待てず、キットが届くなり作ってしまいました。

心合寺山古墳には、円墳と方墳のくびれに造り出しが設けられていて、それは水の祭祀の場と言われています。キーホルダーにも造り出しが。

勾玉制作自体は珍しくありませんが、黒い滑石の勾玉はレアだそうです。
仕上げを手伝いましたが、これはハマる、と思いました。
手を動かすこと、物を生み出すこと、双方が好きな私には脳の御馳走でした。

奈良新聞社の情報誌、ならリビング主催の手作り市「KIDS&ガールズクラフトFESTA」、例年は奈良ロイヤルホテルや近鉄百貨店等で開催されていましたが、コロナ禍の今年は自宅でお取り寄せ。

息子はプログラミングロボを制作。自分のプログラムどおり動くロボに息子は夢中。
完全に理系の息子です。

私も今は昔ガールとして、写真立てのケーキ貯金箱を作成。
ボールクレイ粘土、初めて。
クリームの質感、巧みに表現。

夏休み、墓参り以外は遠出もせず、自宅周辺でガマンガマン。
それでもこんなに楽しめました。

私は手作りが好きだなあ。
死ぬ間際まで何か作っていたいなあ。

地獄の釜の蓋も開く。
鬼も夏休みには、虎のパンツも手縫いで新調しているのかもしれません。