2024年4月27日、奈良県五條市の農家レストラン「ばあく」へ。金剛山の麓、見とれるほど美しい自然美に溢れた場所、初めて訪れて感激しました。
が、ゲストハウスに至るまでの道がとても細く真横が小川で、高所に置かれた駐車場は狭く、それなりの運転技術を要します。そこだけは要注意、です。
ランチの種類、たくさんありました。私は看板メニューの「ばあくランチ」、息子はボリュームたっぷりの「たっぷりポーク」、主人は「ソーセージ&ベーコン」と、きれいに分かれました。
息子の注文、一番乗り。
「すんごい大量」と息子、ぼーぜん。
ばあくさんは、自家農園の野菜はむろん、自営で飼育された豚をあますところなく食材として提供してくださるのです。
地元のお母さんたちが作った農園、カフェも製造も販売も、女性が大活躍されていました。働く女たちの活気といい、自然豊かな環境といい、なんだかジブリの世界みたいでした。
心配するな、女はいいぞ。よく働くし、粘り強いしなあ。
ピッコロおやじ『紅の豚』
主人の注文、自家製ソーセージとベーコンのランチ。ごはんは、大盛りにしました。もちろん、お米も金剛山の山水を引いて育てた自家製です。
私の注文、骨付きソーセージにたっぷりサラダにガーリックトースト、筍の水煮、ポテトサラダ、デザートの甘夏。どれもこれも自家製、手作りの作物の恵みです。
ごはんのてっぺん、紫蘇の紅色が鮮やかな梅干し、昔懐かしい塩気のしっかりとした梅干しでした。新玉葱の具沢山味噌汁と、メインの肉料理の煮込みハンバーグ、これが「ばあくランチ」のフルメンバー。
外のテラス席は小雨模様、それでも陽射しのもとで撮影すると、こんなにおいしそうに食材は撮れるものだと感心。実際、どれもとてもおいしかった!
私は諸事情あり、昨年末に5年ほど勤めた大阪の大学病院の医局を辞しました。奈良大学通信教育部の卒業論文草稿も無事提出でき、ひと息ついたころに再就職活動を始め、5月から新天地が決まりました。
20年も同じ仕事しかしてきていなかったので、結局、新天地でもこれまでと同じ、大学病院医局秘書です。しかし、念願の奈良県での勤務が叶ったことは、最大の収穫でした。もう、大阪の都会で働くのは、しんどかったのです。
それでも、アラフィフの年代でスムーズに再就職が叶ったのは喜ぶべきことでしょう。これまでの実績に、我ながら感謝です。息子が大学生になるまであと5年間、それまではがむしゃらに働き続ける所存です。
しかし、息子が成人したらもう、いつ死んでもいいな、と最近は思い始めてきました。そもそも人間の心臓の耐用限度は50年、だから生物学的なヒトの寿命は50歳から55歳。それまでに思い残すことがないように過ごそうと、決めたのです。
今日の私の新天地を祝う会、運転が上手な主人と励まし上手な息子と、こんなすてきな農家レストランの自然豊かな景観と澄んだ空気と由緒正しい食材でもてなされて、感謝の一言です。
その季節の旬の美しさ、藤の花と雪柳が咲き乱れるアプローチ、あまりの道の細さから駐停車して撮影はできかねましたので残念ではありましたが、これが再訪へつながる後ろ髪。
ばあくさん、ありがとうございました。扉のコワモテの豚に再訪を誓って。