ephemera

凪、風を待つ。

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人生50年、潮目の良し悪しは当然いくつも経験してきました。
嵐は別として、風が吹かない凪のときが最も苦しかったと思います。

しかし、経験上、凪は私の場合、一年のサイクルを経て解消されるので、その一年間は下手に手を打ってはいけない、動けば絶対に悪化する、それが摂理でした。

動かなければ良かったと悔やんでばかりの一年だったな、と。
ただし、悪いことばかりではなく、奈良大学通信教育部での卒業論文は90点で合格できました。
成績80点以上の「優」のなかでも、90点以上は特に「秀」と世間では評価されるそうです。
充分です。満足です。

多くは叶わない、ひとつひとつの積み上げしか私の人生には許されていない。
それは子どものころから悟っていたはずなのに、分不相応な慾をどこかで擁いていたようで、その慢心、水を打って追い払いました。

潜伏しなければいけないときは、きちんと潜伏しなければいけない。
風が凪いだのは昨年末、もう少し、私の凪は続く。
風が吹くまでは、動かない、自然の法則に従います。