飛鳥へ 私も馬鹿だな。 かっこいいとしか思えないのです。 ―『太平記』の群像― 大塔宮護良親王出陣図 ⒸWikipedia奈良県の山地を歩けば気取ること。それは意外や中世の遺跡が多いこと。吉野や室生、南朝の北畠の独り勝ちだな、と思うこと頻り。私は十代のころ、能楽にはまっていました。世阿弥の謡曲にのめればのめるほど、南北... 2024.06.15 飛鳥へ
my favorite Swan Song ―我が最愛の葛城磐之媛― 我が家は近鉄ケーブルネットワークに加入してテレビを視聴しています。いつも楽しみにしているのが、『大和の車窓』という運転席からの眺めの近鉄電車路線を30分間延々と流してくれる、ちょっとした旅気分の番組です。『大和の車窓』ⒸKCNこれは橿原神宮... 2024.06.14 my favorite飛鳥へ
飛鳥へ 世間虚仮、唯仏是真。すべて無駄、それでも生きてゆく。 ―私の『日出処の天子』論― 『日出処の天子』 Ⓒ山岸凉子あれはコロナ禍の盛り、2021年でしたか、女性対象の匿名サイトの『山岸凉子作品好きな方』というトピックに参加して、遊んでいました。この手のサイトは玉石混交ですが、ときに玉どころか金脈まで見つけられるので、侮れませ... 2024.06.13 飛鳥へ
my favorite 尊敬するひと ―後醍醐天皇第一皇子 尊良親王― 『将軍家光の乱心 激突』 Ⓒ降旗康男緒形拳さん主演映画『将軍家光の乱心 激突』、この1989年バブル経済末期の作品、ざっくりとあらすじを述べれば、乱心した徳川三代将軍家光が世継ぎの竹千代の暗殺を計画する、それを緒形拳さん扮する刑部を筆頭とす... 2024.06.12 my favorite飛鳥へ
飛鳥へ 彼の孤独は私の孤独 ―うたひじり 柿本人麻呂― 入相桜 Ⓒ小林古径櫻花 開哉散 及見 誰此 所見散行桜花咲きかも散ると見るまでに誰かもここに見えて散り行く桜の花が咲いては散るかと思われるほどに、いかなる人々が、ここに現われては散りぢりに別れゆくのだろう。柿本人麻呂 『万葉集』 12-31... 2024.06.11 飛鳥へ
飛鳥へ 自由、私は自由! ―額田王 誰のものにもならない女― 平安時代の婚姻制度についてレポートを書いていて思ったのは、男も女も生家の実力如何、ということ。『源氏物語』も『蜻蛉日記』も「女が生きるためには男について考えないといけない」という、もしかしたら今もなお連綿と続く「ああ、めんどくさ」な実情なの... 2024.06.10 飛鳥へ
飛鳥へ このごろみやこにはやるもの ―南北朝 悪党と婆娑羅の時代― 私論ですが、『増鏡』の主人公は後鳥羽院だろうな、と。我こそは新島守よ隠岐の海の荒き波風心して吹け私こそが新しく来たこの島のあるじよ。隠岐の海の荒ぶる波や風ども、それを肝に銘じ、吹くがいい。後鳥羽院『増鏡』配所にあって、この勇ましさ。後鳥羽院... 2024.06.09 飛鳥へ
nara university どこまでも広がっていってもいいのだと、私の世界。 奈良大学へ卒業論文の面接指導を受ける前に、ひさびさに東大寺へ。まずは東大寺ミュージアム、私の卒論の題材がここに。大仏殿、春過ぎてもインバウンドは続き、外国人の多いこと。特にインド系が多い。あまりの暑さに、いつもは徒歩で向かう東大寺も今日は、... 2024.06.06 nara university
ならだより 2024.6.2 吉野桜を封じ込めて 昨日訪れた吉野山、萬松堂さんの銘菓「さくら羊羹」、一晩冷蔵して食べることに。包装箱も、桜の花と筍の皮のほっこりやさしいデザイン。吉野山峰の白雪ふみわけて入りにし人の跡ぞ恋しき静御前『義経記』箱の蓋を開けると、裏は春の吉野山をほうふつとさせる... 2024.06.03 ならだより
ならだより 2024.6.1 桜ばかりが吉野の花ではないのだと 2024年6月1日、吉野山へ。下千本駐車場もシーズンオフで無料開放中。てくてく歩いてまずは大塔宮の吉野三橋のひとつ、大橋。ここは激戦地だった。大塔宮護良親王、まさに闘う皇子、ですね。今日は素晴らしい晴天、陽射しは強いのですが木蔭には涼風が吹... 2024.06.02 ならだより